さわっても熱くない花火

ちょっとした驚きを食べながら生きています

UserStreams APIにありがとうって言いたい。 - Twitterにはもうアーリーアダプタは必要ないんだろうなって -

(この文章はポエムです。)



みなさんはTwitterをしているでしょうか?
私はしています。


もうかれこれTwitterをはじめて9年ちょいになります。ってことでもうすぐ10年目ですね。
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Twitterを始めた日のこと、覚えてる?

あの頃私は高専生で、はじめての東京な同人イベント(東方例大祭)に友人3人で向かっていたときでした。季節は春です。
「人生初」がいっぱい詰まった旅行を記録しようとライフログとして始めたのは最初だったように思います。
探してみたら昔のブログに書いていました。マメですねこの人。
d.hatena.ne.jp

一応は技術系高専生の端くれとして生きていた私の周りにはたくさんのアーリーアダプタがいました。なので仲間内の中では始めたのが遅かったように思います。
思い返してみると、あの当時の私は今よりも更にコミュ障で、SNSサービスに対して苦手意識があったような気がします。「馴れ合い苦手」みたいな。若者のちょっとしたこじらせですね。

しかしながら時代の流れには勝てませんでした。
その年のはじめにJOIの本戦に参加しました。自主的な理由で一人で上京するのは初めてでした。ドキドキでした。
コミュ障なおかげでコミュニケーションらしいコミュニケーションはほぼ取らなかった気がしますが、それでもなんとなくはおしゃべりをしたように思います。
しかしながらみんなはTwitterアカウントで繋がれるけど、私はそれはできず…なんとなく寂しい気分になった記憶があります。
そんなこんなで「そろそろアカウント作ったほうが良いかな」と思うに至りました。「いやこれはライフログとして使うのであってSNSとしてではないから」みたいな謎の言い訳を自分に対してしていた記憶があります。こじらせていますね。



あれ?そういえばガラケーでどうやってTwitterしてたんだろう?
モバツイだったのだろうか?yubitterだったのだろうか?
なんとなーくメールで投稿する系のサービスを使っていた気がするんだけども…忘れちゃった。




出会いの話

Twitterクライアントとの出会い

あの当時のTwitterは「とりあえずクライアント使っとけ」みたいな感じでしたよね?
なんででしょうね?やっぱり公式ページが使いにくかったからなのかな?よくわかりません。とりあえず「Twitterはクライアントでやるもの」みたいな雰囲気が私の周りにもありました。
私はTwitを使い始めます。
ヒビノアワ: Twitter用Windowsクライアント「Twit」できました
なんでTwitだったのだろう?よく覚えていません。
ただ、Twitを使い始めたときの感動は覚えています。とりあえずTLが小刻みに流れるのが楽しかった。
いっぱいの人のつぶやきが流れるわけです。いっぱい。すごい。「あぁこれがTwitterの楽しみ方かー」となった気がするようなしないような。


twiccaとの出会い

Twitterを始めた翌年、Xperia X10(SO-01B)を購入します。
そしてtwiccaと出会います。便利だった。Push通知に対応するまでは定期更新だったのかな?あんまり覚えてないけど。
とりあえず一連のことはこれでできるようになります。ふぁぼでコミュニケーションするとかね。
「テスト勉強と称しつつ、皆で集まって結局黙ってTwitterやってて、隣りにいるのにリプで会話する」みたいな如何にもな生活を提供してくれました。

Tweenとの出会い

Tweenの方が便利かもなーと思う瞬間は何度かありました。ただTweenって「キワモノ」感があって、斜に構えていたのですよね。「使ったら負け」みたいな。
しかしなかなかTwitがUserStreamsに対応してくれません。そんなこんなでUserStreamsに対応したTweenに移行しちゃったわけですね。


わかりやすいやつです。
妙に肌にあってしまって未だに使っています。やはりコマンドでサクサクふぁぼれるのは良いものです。


そういえば翌年にはTwitが開発停止してしまいました。
gigazine.net
この頃からTwitter本体とサードパーティ開発者の関係悪化はあったよね。(そもそも仲の良かったことなんてあったのかな?)


UserStreamsは気持ちが良かった

Twitterを始めた頃、UserStreams APIはありませんでした。
定期更新するような形で各クライアントは作られていて「API制限」などという概念が良く浮上していました。
「規制食らった」とか「規制垢」とかそういう概念があったのも懐かしいですね。


そんな中でUserStreams APIが登場しました。
あれが登場した時、感動しました。インタラクティブだった。ふぁぼられたらすぐ通知が来るんだもん。
Twitterをはじめたときに感じた感動が濃縮されてまた押し寄せてきたって感じでした。
情報系の学生の端くれをしていた身としても「すげぇな」と感動したのを覚えています。


Streaming APIは世界とつながっていた

UserStreamsはStreaming APIの一つでした。その他にもPublicStreamsというのがあって。
Twitter Streaming APIについてのメモ - console.lealog();
あれを初めて叩いたときは感動しました。当時なので雑なBasic認証で利用可能なラフさがあるのにもかかわらず、得られるインパクトはすごかったように思います。
なにせ適当にクエリを投げればリアルタイムな世界中の情報が引っ張ってこれるのですから。楽しいに決まってます。

ちょうど社会がStreaming APIで盛り上がっていたときに、ピクシブ社にインターンシップで行くことになって。
そこでStreaming APIでTwitter上で話題になっているpixivの画像を引っ張ってくるWebアプリを作ったような記憶があります。サクサク引っ張ってこれて面白かった。

気がつけばTwitterが「みんな」のものに

始めた頃、Twitterは「わたしたち」のものでした。
Twitterをやっている人なんてギークな人間ばかりでしたから。そもそもインターネットがそういうところだったのかな?

段々とその状況は変わり始めました。TwitterにもRT機能が付き、それまで使われていたRTは「非公式RT」などと呼ばれるようになりました。
拡散という概念が以前よりも更に強固になり、様々な人のツイートがTLに並ぶようになりました。
そんな頃からギークじゃない人もTwitterをするようになってきた気がします。
様々な人がひしめき合うSNSサービスになり、そして今に至る…ってところでしょうか。


良いか悪いかはよくわかりませんが、少なくとも私は「面白いなー」と思っています。Twitterを始めた頃、まさかこんなにも色々な人がTwitterをするようになるとは思ってもいませんでした。
Twitterが普及するまで、普通に生きていると関わりを持つコミュニティなんて限定的ですし、「ハイソ」などという言葉があるように「天上人」のような「一生付き合うことのないだろう人」って居たように思うんです。
でもTwitterがここまで普及しちゃうと話は変わってきます。その気になればあらゆるコミュニティの人と繋がれますし、つながらなくとも眺めることができます。すごいですよね!
人類史上、こんなことって初めてだと思うんですよ。革命ですよね。


「Twitter、UserStreamsやめるってよ」

さて、そんな中、TwitterがUserStreamsAPIを廃止すると発表をしました。


何度か発表しては延長してを繰り返していたので高をくくっていたのですが、今回はマジだったみたいです。

そしてなおかつ15回/15分という過去にないくらい厳しいAPI制限となります。驚きですね。

少なくともこの更新頻度では、私の愛した情報が押し寄せてくるようなTLは拝めません。



アーリーアダプタは…もう…必要ないのかな…?

Twitter黎明期を盛り上げたのは明らかにアーリーアダプタでした。
私はだいぶ遅く始めたつもりでした、ここまでユーザーが増えた今になるとアーリーアダプタなのでしょう。
アーリーアダプタは皆、個々の楽しみ方を見つけてTwitterをしていたように思います。オープンなAPIもその流れを加速させました。Botを作るのもそうですし、アプリを作るのもそうです。皆、思い思いにTwitterを活用していた時代がありました。


時は過ぎ、Twitterの中心はもうアーリーアダプタではなくなりました。
先日、母校の後輩と喋っていて驚いたのですが、たとえ情報系の学生であっても、今の若者は既に「非公式クライアントでTwitterをする」という世界を知らないようです。
完全に私達はインターネット老人会の人間と化してしまったわけです。



そんな中で「公式」は様々な施策を出してきます。
「なにもない殺風景なお砂場」で遊び方を見つけてワイワイやっていた私達にとっては、「改悪」とも取れるような施策もあったように思います。そしてそのたびに色々な批判がTLで散見されました。
しかしそれらの意見は既にマイノリティと化していたのかもしれません。公式からすると「なんかいつもの奴らがうるさく言ってるよ」みたいな。


「リテラシーが妙に高くてろくに広告にも引っかからず、変更する度に文句だけ言ってくるやつら」それが現在のTwitterにおけるアーリーアダプタだった人々の立ち位置なのかもしれません。


薄々気が付いていましたが、もう公式にとってアーリーアダプタはお荷物でしかないのかもしれませんね。
「Twitter黎明期を盛り上げる」というのが我々に課せられたロールであって、今となっては廃人プレイでシステムに負荷を掛け、新しいビジネス展開への足かせをしてくる…みたいな感じなのかも。
寂しい話です…ただTwitterも慈善団体ではないからなぁ…*1


「有料プランを作ればいいじゃん」という言葉をたまに耳にしますが、それをしたところでたかだかしれていますからね。
1000円/月の有料プランを10万人が契約したところで年間12億円の収入にしかなりません。売上が1%増えるくらいです。
有料プランを100万人が契約すればまぁ世界も変わるでしょうけど、100万人も果たしてそんなに奇特な人が居るのかな…という気持ちになったりします。(海外でのTwitterの状況はよくわからないので、日本にいる私の個人的感覚です。)
www.garbagenews.net


ただただ寂しい気持ちです。寂しいなぁ。


TwitterはインフラからSNSへ

きっとTwitterはFacebookになりたいのでしょう。
いまにTLは時系列順に並ばなくなり、もっとインタラクティブに広告が挿入されるようになるでしょう。
「短文」という特徴のおかげでFacebookにはない魅力があったのにもかかわらず、Facebookになって一体どうするのかって気持ちですが、あまりそういったことに関しては強くないので閉口します。

なにはともあれ、インフラな側面の強かったTwitterは今後SNSになるはずです。それが幸か不幸かは別として。


なんでこんな話を書いたか

「mikutterの薄い本 vol.14『レズと青い鳥』」を読んでなんだかエモい気持ちになったからです。
mikutter-book.booth.pm
mikutter-book.booth.pm


「mikutter?あの良くわからないクラスタでしょ?」となる人も多いかもしれません。私も正直mikutter界隈の事は1/3程度しかわかりません。遠目に観測してた程度の絡みだったりします。
でもそんな事はどうでもいいんです。だってみんなあの頃からTwitterをしていたんだから。
読んでみてください。良い本です。本当にエモい。



私達はどこへ行くのか

こんな社会が来ることを予見してか、Mastodonと呼ばれるものがこの世には登場しています。
mstdn.jpがいいのか?pawooがいいのか?friends.nicoがいいのか?はたまたmaud.ioがいいのか…
そんな思いの中、とりあえずコンテンツを愛する身としてpawooのアカウントを作りました。(ローカルタイムラインの雰囲気とかWikiの雰囲気とか的にはmaud.ioが最も黎明期のTwitterっぽくて好きだったりはするのですが…)
yanoshi - yanoshi@pawoo.net - Pawoo
実際のところ、ローカルタイムラインをいっぱい見れるクライアントがあれば、どこのインスタンスに属していようとも大した問題ではないと思ったのです。


Twitterクライアントはどこへ行くのかな?と思いましたが、その昔Tweenはスクレイピングで動いていた気が。あの時代に戻ったりしないのかな?

最後に

UserStreams、ありがとう。


「流速」だのなんだの言う日々は、本当に楽しかったよ。



あの興奮がもう味わえないと言うのは本当に寂しい気持ちでいっぱいです。
青春の1ページが終止符を打ったと言っても過言ではない気がします。
寂しいなぁ。


インタラクティブさがなくなったTwitterは思った以上に楽しくなく、このままだと本当にMastodonへお引越しかな?という気持ちがあったりなかったり。
まぁどうなるかはまた今後次第ってところですね。

*1:実際これらの展開によって儲かるのかは知らないが