さわっても熱くない花火

ちょっとした驚きを食べながら生きています

劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』 感想文

やぁやぁ、やっと見に行ってきました。
movie-umamusume.jp


四番煎じみたいなネタで申し訳ないですが、書きたくなったので書きます。
ちなみに若干のネタバレ含みます。見てない人はブラウザバック!

私とウマ娘

さて、1期の頃のウマ娘、結局ゲームもリリースされてない中で始まったわけで、あの頃はまだマイナーだったように思っています。
特に競馬にも興味がなかった私だったのですが、周りのフォロワーが高評価していたのを見て、全話放送終わったあとしばらくして一気見しました。*1


そこでまぁびっくりしたことを覚えています。


冒頭こそ「あーウィニングランをもじってウィニングライブってのをやるのか。上手いな」とか「へー全員実在のお馬さんなのかーそれも世代も合わせてたりするのかな?」とか「へー作画いいじゃん。まだリリースされてないソシャゲなのに気合入ってるなー」とか「音が本物の競馬みたいじゃん」と冷静に分析できていたのですが、7話を見て驚愕したわけですね。


お馬さんには人々の想いが詰まっていることは知っていましたが、ここまで劇的なストーリーがあったのかと驚き、武豊騎手のコメント等を見た後にもう一回見てまぁまぁに泣いてしまったわけですね。
こんなにもアニメで泣いたのは初めてだったのでびっくりしました。感情を揺さぶる緩急の付け方が上手いなぁーと。
皆の「あったらいいな」というifをこういう形で見せてくれるの粋すぎる…

たしかこの頃に「最近のおすすめアニメ何?」と聞かれたら「ウマ娘見ました?」って答えていた気がしています。
ウマ娘 プリティーダービー|DMM TV


2期にもびっくり。こっちもifかと思ったら割とそんなことはなくて「お馬さんすごいな…」と思った記憶があります。大泣きですよ。

マジでゲーム出るのか!?大丈夫なのか!?と思ったらゲームもとんでもなかってびっくりしましたよね。
ホントにクオリティアップのために延期していたんだと感動しましたね。手がめっちゃこんでいるし、すごいなと。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2|DMM TV


3期は3期で毎話毎に泣いてました。なんだかんだ一番泣いたのは3期な気がしましたね。もはや2期で泣き所を刷り込まれてしまった気がしてます。
(まぁ何か評判微妙だったみたいですが)(確かに9話辺りから「どうしたどうした?」って感じだったけど)
ウマ娘 プリティーダービー Season 3|DMM TV


そんなこんなで割と好きですウマ娘。元々スポ根はそんなに得意じゃなかったはずなんですけどね。まぁラブライブ(μ's)も最高だと思ったので素養はあるのでしょう。

ROAD TO THE TOPを見て万全の準備

3期の途中あたりで置いちゃっていたので、映画を万全の体制で見るために一気見。RTTT、演出が一段上がったという印象を持ちました。にしてトプロ可愛すぎないか?
最終話にあらゆる物が詰まっていてホントに心地よい読了感でした。「あーアヤベってそういうことなのかー」って思いながら泣き、トプロの勝利に泣くという忙しい最終話でしたね。
ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP|DMM TV

そして映画

相変わらず競馬のことを知らない(&知らないまま楽しみたい)のであんまり分からずに見に行ったのですが、なるほどRTTTのあとの時代の話って感じなんですね。
冒頭は「だからRTTTやったのか」って気持ちでいました。

テンポが良い

これぞ令和のアニメという疾走感。すごい情報量だ!

演出に作画に、とにかく極まっていた

もう何か素人目にはツッコミどころはもう無いくらい良くできていた気がしています。
レース紹介のときの競馬場上空からのカット、疾走時の演出、競り合う時の顔芸、タキオンの微妙な動き…素敵な演出と作画の数々にびっくりしました。

何ももう言うことはないよほんと。びっくりだよほんと。

まだ話の展開の余地を残す脚本

カフェもダンツもいい味出してるけど、あえて掘り下げないあたりが上手いなーと感じました。
取捨選択が上手いとも言えそう。
つくづく、ウマ娘というコンテンツの可能性と、上手にやってるなーという気持ちになりましたね。

素直に「やられた」という気持ち

何ならWebサイトも見ずに見に行ったので「へーアグネスタキオンこんなにもでてくるんだ」って気持ちになった冒頭でした。
というのも、正直ちょっとタキオンに苦手意識があって。掴みどころ無いキャラというかなんというか。「こいつなんなんだ?てか強いのか?」みたいに思ってたんですよね。
そしたらもうびっくりじゃないですか。「あんた強かったの!?」って感じ。マッドサイエンティストキャラで、何なら「私は走らないよ(ふっ」系かと思っていたら、めちゃ強いじゃん。どういうことなの!?


まぁでもなんというかちょっと肩透かしなキャラなわけで、ポケットを応援したくなるような演出なわけですよ。明らかにポケットが主人公ですし。
そんな中でタキオンが突然引退して「はーーーん?これが史実なのかなるほど」ってなったわけで。
「突然のライバルの喪失」ってやつを乗り切るのがこのお話の主軸だということで認識していたわけですが……


いや、最後にタキオンがああいうふうに焚きつけられるとは思ってないじゃん。「えっ、そんな感じで昂らせてくるの!?」って感じ。
RTTTと同じ流れか!?そうかそうか、そういうことしてくるのかやられたーーーって思いました。むしろタキオンが本能に忠実になった瞬間のときの方が泣いてたかもしれない。
タキオンのことも好きになれました。


というのが率直な感想です。
本当に上手くまとめますね。感服です。

いつも感動をありがとう。これからもよろしくおねがいします。

最近のアニメ、ホントに良くできてますよね。こんなに毎度最高のアニメを見れるなんて、令和はなんて素晴らしい時代なんだという気持ちです。
そんな中でも『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』は群を抜いて良くできていたと思いました。エンターテイメントとしての完成度がずば抜けて高い!


「こんな演出できるのか」「こんな作画できるのか」「こういう脚本書くのすげぇな」と感服し続けた2時間弱でした。
いやーほんといい時代ですね。ホントに。
間違いなくソシャゲ原作(といって良いのかわからないけど)のアニメとして、現時点で最も高い完成度の映画作品だったように感じています。こんな素晴らしいアニメを仕立てるCygamesPicturesさんに感服ですね。(というかRTTTからなんですね。CygamesPictures制作になったの。)
サイゲすごいな…


お馬さんのネタはいっぱいあると伝え聞きます。これからも最高のコンテンツを生み出し続けてほしいですね!ウマ娘には。
ありがとうウマ娘。これからもよろしくお願いします。

余談: パンフも良い

映画パンフに史実解説つけてくれるの本当にありがたい。

*1:相変わらず放映中に頑張って追いかけるという事をしてなくて恥ずかしい限りだけど