どうもこんばんは。就職先を探していたら太ってしまったyanoshiです。
書くか悩んでいたのですが、なんだかんだ言って数ヶ月を費やしたわけでして一応マイルストーンとして書いておきます。
非常に真面目で不真面目な記事となっているので、話半分に読んで頂ければ幸い
以下の写真は、就活においてホテルでの充実した生活が如何に重要であるかを示した2枚である。
このような合間の息抜きこそが内定への近道なのである*1
近況報告
某D社の内定許諾書に数ヶ月前サインした。いい話だ。
感謝
就活を通じて本当にたくさんの素晴らしい方々にお会いすることが出来ました。
「この出会いに感謝」などという軽々しく何に感謝しているのか分からないセリフは好きじゃないので、そのような文言は書きませんが、お目にかかれてほんとうに良かったと思っております。
私のような者に対しても皆様非常に気さくに接して下さり、なんと感謝を申し上げて良いことか…*2
大変お世話になったにも関わらず、結局そちらの意にそぐわない立ち回りをこちらがしてしまったケースのほうが多かったようにも思います。ご迷惑をおかけいたしました。
この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
そして今後共何卒よろしくお願いいたします。
この記事は一体なに?
とりあえず筆者は2016年度入社組として就活をした中で、酸いも甘いも経験したつもりではある。
ってことで色々とメモっておこうと思った次第。
ただ読者の皆様には、この記事に書かれている社会はかなりイレギュラーであるということを念頭に置いて読んでいただきたい。
筆者はIT系、それもWebベンチャー系かそれに近しい業種を視野に就職先を探していた。
きっとかなり尖った業種であることだろう。
なので自分で言うのも何だが、珍しいパターンなのではないかと思っている。
就職活動とは?
大学新卒者を主とする求職活動。希望する企業・職種を選び、説明会に出て、会社訪問、履歴書などを提出し、筆記・面接試験を受け、内定を得るという一連の活動のこと。就職運動。就活。
出典:デジタル大辞泉
しゅうしょくかつどう【就職活動】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
まさか辞書にすら「希望する企業・職種を選び、説明会に出て、会社訪問、履歴書などを提出し、筆記・面接試験を受け、内定を得るという一連の活動のこと。」などとフローに関して事細かに説明されているとは思ってなかった。
筆者の世代で、「就活」に対して良いイメージを持っている人はあまり居ないだろう。たぶん
物心付いた時はすでに景気が悪く、バブル期のブイブイ言わせていた就活生の話もすでにお伽話と化していた。「たまに教員が自慢していたなぁ」とかそういう類の物だ。
中高生頃になると、「就活」というシステムの存在に気がつき始めたりする。筆者の場合当時「就活」を行っていた親戚が居たのだが、やれESだのやれ面接だので疲れ果てた姿を目の当たりにし、ネガティブなイメージを持ったのは言うまでもない。今から思うと、ちょうどその頃にリクナビやマイナビが台頭し始め、現在のような「就活」システムが構築されたのだろう。
筆者はこの時従来の「就活」システムに乗っかると私は確実に負けるとヒシヒシと感じた。「手書きESの時点で負けてしまう」そう本気で思ったのだ。
時が過ぎるのは早く、そんな筆者も「就活」を行う年齢に達してしまった。
残念ながら人類の科学力が進歩した昨今でも、シビュラシステムが勝手に職業を決めてくれるわけではない。なので家業を継ぐとかそういったケース以外の人は何らかの方法で職を得なくてはならない。労働は国民の義務らしいし。
というような長ったらしい前説を、社会システムに対する怨念を込めて書いておく。
ざっくりまとめると、就活したくない。
もう少し説明するなら、
リクルートスーツ着たくない!
合同会社説明会へ烏合の衆となって参加したくない!
交通費等、多額の費用も出したくない!
ということで、これをコンセプトに就活をすることとした。もはやそれを就活と呼ぶかは怪しいので、敢えて以降は就活モドキと表記しようと思う。
重視したこと
筆者は貧乏人である。なので言うまでもなく交通費等を最小限にすることを最優先に立ちまわった。
といっても筆者は欲張りな性格だ。交通費が無いからといって、質を下げるのは癪だ。その辺りのバランス感覚を大切に日々を生きていたように思う。
利用したツール
逆求人系就職支援サービス
supporterz.jp
www.studenthunting.com
まさしく筆者得のシステムだった。決してステマではない。
うまく立ち回れば、交通費が全額支給で飯とビール*3が出てくるイベントに参加でき、尚且つ各社のエンジニアや人事とざっくばらんにお話ができる。まさに最高である。
このようなシステムが構築されている現代に生まれて本当に良かったと思う。感謝しか無い。神だ。
ただ気をつけねばならないのは、こういったサービスが昨今いくつも生まれているという点だ。
当然学生を食い物にしているようなところもあるようだ。(敢えて書かないが)
食い物にしている企業にとっては、学生はただの商材でしかなく、最も高く買い取ってくれる所に売り込むことしか考えていない。辛いがそういう現実も存在する。
もちろんそんな人達ともWinWinの関係を築く事は可能なはずだ。これから利用する人には上手に使いこなしてもらいたい。
インターンシップ
インターンシップと就活モドキは密接な関係にある。
企業からすれば学生の本質を時間を掛けて観察することができ、学生にとってはその企業の内面をうかがい知る事ができる。インターンシップとは素晴らしいシステムだ。*4
もちろんインターンシップで内定が出ることなんて殆ど無い。
しかし、インターンシップに参加することによって選考が容易に進むことはあり得る話だ。当たり前といえば当たり前だが。
あとお金いっぱいもらえるぞ!神だ!
VAIO Pro 11
面接において、適当な自己紹介プレゼンテーションをパソコンを使って行う事は多かった。
というか筆者は口下手なので、ツールに頼らないと生きていない。
限られた時間の中で相手に物事を伝えるには、パソコンを利用したプレゼンが一番適していたのだ。
ということでVAIO Pro 11は必需品となっていた。これがなければ内定なんて1つも得られていなかったことだろう。*5
軽いし、高解像度だし、かっこいいし、グラフィック性能もそれなりだし。
それにIT系にはなぜかMacBook某を使っているユーザーが異常に多いので(Web開発においては優位なためそうなるのは仕方がないが)、没個性にもならずに済む。
やっぱりVAIO Proは最高だ。決してステマではない。
複数台のスマートフォン
「はぁ?バカにしてるの?」と思う読者の方も多いだろう。
筆者は大真面目だ。
筆者は手書きのメモが苦手だ。あんな小さい紙に字を書ける自信が無い。ということでスケジュール管理等はすべてGoogleカレンダーにお任せしている。
そこまでの頻度ではなかったが、やはり就活モドキでも突然電話が掛かってくることがある。そんな時スマートフォンが1台しか無いとどうだろう?正直、スケジュールが確認しにくいのではないだろうか?
そこでスマートフォン複数台持ちである!
スマートフォンで電話しつつ、もう一台のスマートフォンでスケジュールを確認する。まさにエレガント!
あ、もちろん、スマートフォン+タブレットとか、ガラケー+スマートフォンでも良いと思う。そこは趣味の問題だ。
2台目として私が活用していたスマートフォンを記載しておくので、読者の方々には是非チェックしていただきたい。決してステマではない。
Xperia Z3 Compact SO-02G docomo [White] 白ロム 利用制限無期限保証
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: Wireless Phone Accessory
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iPhone 5s 16GB docomo [スペースグレイ]
- 出版社/メーカー: アップル
- メディア: エレクトロニクス
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EX-IC
領収証無しでも交通費を支給してくれる場合もある。
そんな時はEX-ICを活用したい。とりあえず安く新幹線に乗れる。
ビックカメラSuica Viewカードを作って、モバイルSuicaとEX-ICに紐付ければ、主要交通機関がスマートフォン1つで乗れて、尚且つポイントも付くのでかなり美味しい。決してステマではない。
クレジットカード全般
現金で交通費を支給してくれるところは少ない。ほとんどが当月末払いかもしくは翌月初旬払いだ。
なのでクレジットカードが無いとすぐ破産する。本当にすぐ破産する。大事なことなので二回(ry
余談だが、筆者はクレジットカードがあっても破産しかけた。おのれ限度額。*6
みんな色々な思惑で立ち回っている
学生はもちろん様々な思いを持って動き回っているわけだが、それは企業側も同じだとヒシヒシ感じた。
就活モドキを通じて、会社の名前を売るために立ち回っている企業や、数年後を視野に入れて企業イメージを良くしようと立ち回っている企業なども見受けられた。
人事の方々個人を見ても、「あ、これKPIのために必要なのかな?」とかそういった動きをされている人も居たような気はしている。
みんな幸せになれたらいいよね。
人の取り方も千差万別
即戦力を求めている会社もあれば、伸びそうな人材を獲得してちゃんと教育しようとしている会社もあった。
就活強者層を得ようとしている会社もあれば、残ってしまった層をわざと狙いに行っているような会社もある。
千差万別だし、それぞれに良い点悪い点があるだろう。
ただ重要なのは、彼らの戦略をちゃんとキャッチすることだと筆者は感じた。
見えているのと見えていないのでは大きな差だ。
彼らの戦略をキャッチした上で自分自身の判断を下すのが重要だろう。
内々定を頂くと、断らないといけないこともある
筆者は機会損失が嫌いだ。
なので琴線に触れた企業はどれも受けた。
でもそれは結果として「内々定お断り期間*7」を招く事態となった。
大変辛かった。
正直どの企業にも就職できるなら就職したいところだった。でも筆者の体はひとつしか無い。悲しい現実だ。
学生と企業は対等だとよく言われる。それは重々理解している。
しかし彼らが筆者に投資してくれた金額も見えている。投資にリスクは付き物だが、それでも損失を与えてしまっているのは申し訳なく感じてしまう。まして好意を持っている企業に損失を与えてしまうのは心苦しい限りである。
また一種の説明責任もあったりはする。当たり前だが対応してくださっているのはみんな人間だ。機械ではない。どうして断るに至ったか説明しないといけない場合もある。
結果として、独り善がりなお断りメールを送ったりした。独り善がりな持論を展開して、一人で自己嫌悪に陥ったりした。「小童が何を言うか」と言った感覚だ。
内々定を頂戴するときは是非断る可能性もあることに留意して頂戴して欲しい。筆者の教訓である。筆者は一応留意しながら立ち回っていたが、それでも苦しい思いをした。是非この知見を活かしていただきたい。
「そんなこと気にしなくてもいいじゃん」という読者も居るだろう。その意見は非常に理解できるし、否定もしない。
しかし筆者はポジティブな感覚で、機会があればお世話になった企業や人に恩を返せればと思っていたりする。
社会は狭いし、皆で幸せになれたらいいよね。
決して傲ってはならない
相手はどこの馬の骨かも分からない学生に対して、時間を割いて対応しているという事実は忘れてはならない。
一度、この事実を軽視し失礼な対応をしてしまった事があった。後々大変後悔をするので、読者の方々には気をつけていただきたい。
エンジニアか人事かで対応の仕方を変える
コミュニケーションは楽しくないと総じてうまくいかない。
人事の方々の場合は、嘘のない範囲で調子良くお話したほうが円滑にコミュニケーションが運ぶことが多かった。
エンジニアの方々の場合は、逆に非常に丁寧にあやふやな表現を避けてお話したほうが円滑にコミュニケーションが運ぶことが多かった。
逆をすると地雷を踏むことがある。ぜひ留意したい点だ。
そもそも、面接において使えるコミュニケーション手法なんて2種類程度しかない。共感と尊敬だ。
ほとんどが共感で乗り切れるような気がするが、ある程度キャリアが上の方には尊敬で接したほうが良いらしい。
コミュニケーションは難しい。
ふと周りを見渡すと
内定を取る人
面接でその人の本質を見抜くのは難しい。結局相手が求めている人格として立ち振る舞えた人が内定を得ている場合が多い。
筆者が観察した所だと「使いやすい人間」を演じるのが最も良いように感じた。
素直で元気で柔軟でそれでいて思慮深い、そんな人ほど企業に好かれるように思う。
特に素直、これは大切にしたいと思う。
就活は人を変える
就活なんて結局のところマッチングなので、当然落ちる場合も多々ある。仕方がない。
しかしそうとは分かっていてもショックなものだ。人間卑屈になってしまう事もある。
そう、就活によって簡単に人は変わってしまうのだ。
卑屈になると、素直さが失われてしまう。結果として内定が遠のく。
この悪循環にはハマらないで生きていきたい。
社会システムを知っていたほうが得
何事も知っていたほうが良いに決まっている。
就活モドキだろうと就活だろうと、ライフハックの上手さで負担がかなり変わるように思う。(意味深)
就活セミナーの闇
闇しか見えてこない。
学内の就活セミナーですら、「この人いくらもらってるの?」みたいな良くわからない経歴の人がドヤ顔で語っていて、もう恐怖しか無い。
正直、ちょびっとバブリー
各社羽振りが良い。
ちゃんと計算していないが、最終的に合計70万程度宿泊費と交通費を各企業から出していただいたように思っている。
申し訳ないことに、彼らにその投資した分だけの利益を与えられたようには到底思えないので、今後精進していきたいところだ。
就活モドキは悪くはなかった
終わって数ヶ月が経ったわけだが、落ち着いて見返してみると「就活モドキ、悪くなかった」と思える。
正直かなり優遇されていた。
就活生というのは非常に中途半端な状態であり、それゆえ割と企業の込み入った話まで聞けたりする。最高に面白かった。
基本的に面接等に出てくる人は、企業の中でも良い地位の人が多い。ということは総じて「デキる人」なのだ。それはそれはコンテンツ力の高い人ばかりだった。ずっと話していたいと思える人ばかりだったし、本当に素晴らしい時間だった。
もうあの日々は返ってこないと思うと、寂しい気持ちしか無い。
最後に
結局出費をせずに済んだ。全体を通せば少しプラスになっているだろう。
リクルートスーツも着なくて済んだ。
学内の就活セミナーには一度も参加しなかった。
まさに良い話だ。
もちろんここに書かなかった、色々と突っ込みたいところはたくさんあった。
筆者の歩んだ「就活モドキ」システムは荒削りではあるがなかなか良いものであった。
これが洗練され、確固たる一つの選択肢となることを願っている。
あと、こういった話題で悩んでいる人がいるなら相談には幾らでも乗れる程度には知見を得られたと思っている。
情報に鮮度がある今なら割と適切なアドバイスができるとは思うので、気軽に相談して欲しい。
就活なんかに潰されてはいけない。こじらせてはいけない。
追記
あ、あと書き忘れてたけど、不労所得欲しい。