さわっても熱くない花火

ちょっとした驚きを食べながら生きています

【ネタバレあり】「すずめの戸締まり」を見ました

初めて新海作品で泣きました。yanoshiです。
先程「すずめの戸締まり」を見てきました。ほんとは公開日に見に行きたかったんですが、まぁなかなかに忙しくて…そろそろTLとかに感想文が流れてきそうな雰囲気を感じ始めたので急ぎ見に行ってきた次第です。

見終わった後は「ほげー」って感じだったのですが、家に帰るまでの車内で色々と脳内感想戦をして、とりあえず急ぎ感想文を書かなきゃと思いカタカタしています。


良い作品でした。本当に。(噛みしめれば噛みしめるほどという系の作品な気がしています)
みんながどう思っているかは全く知らないですし、社会がどう捉えるのかもわからないです。それらについてはとてもドキドキしていますし、きっと監督もドキドキしているだろうと容易に想像できました。
しかしながらそれも含めて良い作品だったと思っています。


めちゃくちゃ雑に書き出しているので、脈略があまりまりませんが、まぁ私の中で「戸締まり」をしているのだろうと思って読んでいただければ幸いです。
あと、ネタバレがあります。雰囲気を楽しむ部分もある映画だと思っているので、見てない人は読まないことをおすすめします。

suzume-tojimari-movie.jp


猛スピードで戸締まりしていく話だった

まずはじめにこれは声高に書いておきたいのですが、読了感というか余韻というか、そういうのがすごく良かったです。
というか初めからスピード感がいいというかテンポが良いというか、どぎまぎしないというか、そういう感じで最後までするするするーっと走り抜けてくれた感じでした。*1
「君の名は。」にせよ、「天気の子」にせよ、やはり古の新海オタクとしては「またしてもオタクの心はズタボロに弄ばれてしまうのだろうか?」というドキドキ感を持って見ていたのですが、今回はそういう感情の起伏があまりありませんでした。

新海誠はオタクの心を弄ぶのが得意

古のオタク同士で新海誠監督の話をすると、毎度「新海誠のNTRはすごい」みたいなことをいうやつが1人は現れます。
まぁすごくわかる。NTRが好きかどうかは別として、そういった「オタクの心を弄ぶ」のがとても上手だと思います(一応誉めてる)


言語化は難しいのですが、オタクの心の柔らかいところを「むにむに」したり「きゅっきゅ」したりするのがとても上手なんですよね。きっと。
それにより私の心は何度も破壊されてきました。きっと他のオタクの心もそうだと思います。 (そういった話は「天気の子」の感想文でめっちゃ書いてます)
yanoshi.hatenablog.jp


上記では「救いだった」と書いているのですが、「むにむに」を上手にされた後「ぱぁーーーーっ!」となったと言う話でして、「きゅっきゅ」には至らなかったというだけなんですよね。
要は「むにむに」はされたのです。間違いなく「天気の子」のコンテキストは00年代アレゲに通じるものがありました。要はそういう事なのです。さすが俺たちの新海誠!

今回はそれをわざと外してきた感

しかしながら今回はそういった成分をあまり感じませんでした。何なら冒頭から。めっちゃ不思議。
おそらく彼はめちゃくちゃ意図して「むにむに」することができるのでしょう。意図してそこをツンツンできるということは、意図してそこを外すこともできる…そんな雰囲気を本作からは感じました。


まぁよくわからないことを書いていますが、要はオタクがどぎまぎしそうな成分があんまりなかったわけです。恋愛系以外の面でもそうでした。
例えば環さんと再開するシーン。オタクは怒られるのがそんなに好きではないわけで、そういったところを事細かに描写されるとちょっと「わーっ」となるわけですが、なんかめっちゃあっさりみんなでドライブする流れになります。めっちゃあっさり。
「そういった所をつんつんして、成長とかを描いたりするのは今回の主題ではないからしないよ。」と言わんばかりです。

主題は戸締まり

シンプルに「戸締まり」の話でした。
戸締まりと聞いて何を想像するでしょう?「震災に関係する」みたいな情報もちらほら聞こえてきており、「きっと区切りをつけていく話なのだろう」と思っていたのですが、まさにドンピシャでした。こういう王道を描くのが本当にうまいですね。


その主題があらゆる場所に散りばめられていたように思います。登場人物で区切りがつけられていない人は居なかったのではないかと思うくらい、みんな大なり小なりそれぞれの区切りをつけていってました。
「区切りをつけた」のは登場人物だけではありません。「日本のエンタメの震災の扱い方」とか、おそらく「新海誠監督」自身も区切りをつけたのでしょう。「区切り」というテーマで様々な視点から語ることのできる作品だったと思います。

作品中ではみんなすずめちゃんに出会うことで区切りのきっかけを得ていくわけですが、「じゃぁすずめちゃんはどうやって区切りをつけるの?」ってのが今回の最終的な主題でした。明確に分かりやすく大々的にそれを示しており、各寄り道はあくまでもそれを引き立てるためのスパイスでしか無い…みたいなレベルでそれでした。
それくらいその「区切り」という主題を王道的にかつ違和感なく扱った作品だったと思います。

震災が主軸

おそらく2011年3月11日を物心ついた年齢で迎えていた日本人で「震災?いやー全然おぼえてないわー」って言う人は一人も居ないことでしょう。
めちゃくちゃ大変な思いをした人から、「メディアがお通夜ムードで腹が立った」みたいな覚え方をしている人まで、様々だとは思いますが、何かしら記憶を持っている人しか居ないと思っています。
それほどまでに3.11と言うのは私たち日本人の心に深く刻まれていると思います。


だからこそ多かれ少なかれ共感できる内容があるでしょうし、それが本作を王道として確立しているんだと強く思います。
すずめは震災を経験していて、お母さんをそこで失っています。その気持ちに自分の力で「区切り」をつけていく。シンプルにそれがテーマでした。



作品のテーマもそうですが、エンタメとしても強く震災に対して「区切り」をつけていくという強い力がありました。
震災って「みんなが覚えている」わけで、「みんなが覚えている」ってすごい事だと思うんですよ。言い方はあれですが、創作のテーマとしてめちゃ美味しい主題だと思いますよね。でもきっとそれはあまりにもセンシティブ…って感じでこれまで明確に避けられて来たんだと思います。
それに対する猛烈なアンチテーゼがそこにはありました。「そろそろエンタメとしても震災に区切りをつけよう」という強いメッセージ。
「緊急地震速報の音が流れる」という前情報は聞いていたので、「冒頭とかで注意書きとか出ちゃうのかな?」とか思っていたのですが、そういうこともなく、「あーまさにエンタメとして区切りをつけることができたんだな」という謎の感慨深さを冒頭で感じました。なんせめっちゃ流れますからね緊急地震速報。



ただ、私はあの震災で大切な人を失っていませんし、そこまで大変な思いはしていません。せいぜい都心のビルで被災して帰宅難民が行進している様子をホテルの窓から眺めてたくらいです。私の震災はその程度でした。*2
果たして震災の煽りをもろに食らった人はどんな気持ちでこの映画を見るんでしょう?やっぱりきついところとかあるのでしょうか?ある意味エンタメとして昇華しているところが癪に障ったりしちゃうんでしょうか…監督でもないのにドキドキしてしまいます。
しかしこういう気持ちも含めて『そろそろ「区切り」つけていこうよ』というのがあるんだと思います。それに切り込んでいった新海誠監督を始めスタッフの皆さんに対して、シンプルに「すごいな」という感情が湧いています。
人々の感情がすぐさまインターネットを通じて伝播するこの2022年において、こういった決断をすることは本当に勇気がいったのでは?と思いました。



「日本人と災害」「日本人と神様」と言うコンテキスト

震災もそうですが、日本人が畏怖するものに対する共通理解、仕草を扱うのがうまいんですね。新海誠監督。あくまでも「共通理解」なので「専門家の云々」って解像度ではなく、「なんとなく」こうだよね…とか、「あーきっとそういうことでしょ」みたいな、思考停止でもなんとなくすっと分かるようなレイヤーにおいて、そういった畏怖を表現するのが上手いのだと今作を見て思い知らされました。*3
今作を見た後「君の名は。」「天気の子」を思い返すと、その思いが強くなります。


神様は気まぐれ*4だし、なんか魔が差して突拍子もない事を言ってしまうのも神様のせい*5だし、災害は神の気まぐれ*6だし。
「君の名は。」にせよ「天気の子」にせよ、そういったどうしようもないものに対してどうにかこうにかやっていく話だったように見えてきます。


そしてそういった神様や災害に対するコンテキストは、もちろん震災(3.11)に対してもあると思っています。というか強くあるように思っています。
災害が起きた時のザワつく感情…とか、災害の時に家族心配する気持ち…とか、めちゃくちゃ容易に想像付くじゃないですか。想像が付くように教育されてしまったのかもしれないですが、そこはもはや鶏卵です。少なくとも日本人ってそういう所あるんだと思います。


そういったところをめっちゃつっついてくる映画です。
なので、最後の子供の時のすずめと対峙するシーンで泣いちゃいました。
ずるいよ…
「震災との区切り」ってコンテキストで話を進めているけど、抽象化すればあらゆる成長や区切りがそこにあるもん…
泣いちゃうよ…
一言一言があまりにもど直球で。それもそれを言っているのが自分自身で、ほんともう泣いちゃうよ。
優しさに包まれた。


パンフレット見るとめっちゃ意図してやってるみたいですね新海誠監督は。ほんとずるいなー。

他社に救ってもらう物語となると、まず救ってくれる他人と出会わなければいけないわけです。でも本当に自分を救ってくれるような他社が存在するのかドカ、わかりませんよね。誰もが『君の名は。』の瀧に出会えるわけでも、『天気の子』の陽菜に出会えるわけでもない。でも、誰でも少なくとも自分自身には出会えるわけじゃないですか。子ども時代の鈴芽のことを制作現場では皆「小すずめ」と読んでいるんですが、鈴芽が小すずめにかけた言葉は、ごく当たり前の言葉ばかりです。「あなたはちゃんと大きくなる」、それは誰の身にも起きるごく当然の現象です。ですから今作は、自分が今まで作ったものの中でいちばん優しい映画なんじゃないかと僕自身は思っています。


(すずめの戸締まり 映画パンフレットより引用)

これが新海誠の優しさ

「あなたはちゃんと大きくなる」自分の子供時代に出会ったら伝えたくなる素敵な言葉です。
(オタク、きっとみんなそうだよね?)


そんな感じ。

これは三部作だったのだろうか?

「三部作だった」みたいなコメントがちらほらあったわけですが、見に行く前は「えーどうやって三部作にするの?スター・システム的な感じ?それとも平行世界的なノリでつなげるの?それって無理やりじゃない?」って思ってました。
でも見てからはわかります。たしかに三部作だったのかもしれない…と。
話の内容とかストーリーではなくて、コンテキストがつながっていたんですね。テーマ的な切り口で三部作だったのかー


待てよ?三部作だったとすると…
「なんでこんなに猫が特徴的に描かれてるんだろ…新海誠監督、『彼女と彼女の猫』を描いているし、猫に対して強い思いがあるからそういう感じなの?」
って思ってたけど、もしかして「天気の子」の「アメ」って神様的ポジションだったの?マジで?
とかとか思っちゃう今日このごろだったりもしますw

「俺たちの新海誠」と言う概念も一区切りした気がします

こうしてみると、新海誠監督ってやっぱりすごかったんだなぁと思い知らされました。
「すごく綺麗な絵を描く監督」ってポジションから昇華されたように強く感じます (何様なのって話ですが)


なぜそう思うんでしょう。
言語化を試みようとしたのですが、ドンピシャな表現は思いつきませんでした。
ただなんというか「君の名は。」にせよ「天気の子」にせよ、過去の新海誠作品のコンテキストに対する明確な解答…みたいなのが刻まれていた気がしていまして。
yanoshi.hatenablog.jp
yanoshi.hatenablog.jp

今作にそういうのがなかったかというと嘘になりますが、私としてはそこまで強くそういったコンテキストを感じませんでした。
もし前項に記載の通り、本当に「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」が三部作であったとして、それが「君の名は。」時点で決まっていたとしたら、まさに本作はこれまでの新海誠作品の潮流と少し間をおいたというかなんというかで、そしてこの作品というかこの三部作で「戸締まり」をしたのではないか?みたいな気持ちが湧いてきた感じです。
ただそれに対して全くもってマイナスなイメージは感じておらず。むしろポジティブな感情を持っているので不思議な感じです。なんというか「垢抜けしていく場面を見せられた」ようなというかなんというか。普通にポジティブなんですよ。



新海誠といえば「すげぇきれいな映像のアニメ作品」を作る人であり、その本流は「俺たちの新海誠」的なところにありました。そういった思いは過去の記事でめっちゃ書いてます。
yanoshi.hatenablog.jp


でもそういったところからある意味遠くに行ってしまったと強く感じる作品でした。
「minoriのOPを作っていためちゃくちゃすごい映像作家がアニメ監督になってめちゃ売れるアニメ映画を作ってる」という感じではなく、もう「日本が誇るアニメ映画監督」になられたんだなぁと。
もう古参オタク的な顔をする時代は終わって、シンプルに「新海誠監督の作品が好き」と言う頃合いになったんだなーという気持ちです。




とりあえずまとめ

新海誠監督は本当にコモンセンスの人なんだなと感じました。今作で感じ、過去2作に思いを馳せた結果、その気持ちが更に補強されていってます。
日本人の中にある「共通認識」みたいなのをバランスよく扱うのが本当にうまいんだなーって強く思います。


そういった余韻もあって、「君の名は。」「天気の子」「すすめの戸締まり」は三部作だったのか!みたいな感情ですね。


きっと今後もそういった強みが活きた素晴らしいエンターテイメントを生み出してくださると思っていますし、これからもそれらを楽しみに待とうと思います。
そんな気持ちでいっぱいです!


ありがとう新海誠監督。これからもがんばってください!応援しています!

パンフ

余談

以下はどうでも良い古参オタク的なコメントです。

外国の方はどういう感想を抱くのだろう?

めちゃ日本人的コンテキスト表現が多かったと思うんですよね。神様に対する感覚とか。
どうなんでしょう?外国の方々はそういうのがすんなり入ってくるんでしょうか?純粋に気になりました。

そういえば、深海作品で西日本が描かれたのって初めてじゃない?

そんなことないかな?どうだろ。
関西出身者としては、神戸の街並みが深海作品で見れたことに感動しました。新海誠が神戸を描くとこんな感じなんですね。きれいだった…
あと新幹線で東京入っていく時の空中から見下ろしたところもめちゃくちゃに良かったですね。東京ってこんなにきれいだったのか。

新海誠監督、相変わらずジブリが好きだねー

ここだけはちょっとだけ書いておきたいんだよなぁー
新海誠の中のイケメンはハウルなんだろうか?そんな風に思わせられるくらいイケメンポイントは長髪になりがちだよなぁ… *7


ジブリリスペクトな話はパンフのインタビューの中にもめっちゃ出てたけども、うーん。
リスペクトとコンプレックスは表裏一体だと思うんだよなぁー。
強い言い方をすると、「そこは戸締まりしなかったのね」って感じ。
個人的には十分にジブリを超えている面もあると思っていて (宮崎駿はすごいと思うけど、方向性が全然違う気がしてる)
たまにはそれを外した作品も作って欲しいなぁーという気持ちになりました。
(ただ単に私があんまり長髪イケメンキャラが好きじゃないというだけなのかもしれないですがw)


ただ「コモンセンスを扱うのがうまい」という切り口で見ると、ジブリ映画を知らない日本人こそあんまり居ないと思っていて。
そう考えるとジブリとは日本人のコモンセンスの一つなのでは?という見方もできる気もしてくるんですよねー


そもそも私が長髪イケメンキャラが好きじゃないとして、「じゃぁ草太のポジションがどんなキャラがいいか?」と聞かれると回答に困るんですよね。
「ボーイミーツガール」的な「男の子が女の子を助ける話」には見せたくないでしょうし、そう考えると草太のポジションって「しっかりしているけど結局女性に助けられそうなキャラ」みたいな感じだと思うんですよね。
そうなると長髪イケメンキャラって割と腑に落ちる感じですし、まさにコモンセンスなんだと思います。私がそういうポジションに甘んじているキャラがそんなに好きじゃないだけで(思い返せばハウルも好きじゃないな)、設定のベタな選択ではあると思うんですよね。
そもそもジブリ自体がそういったキャラクターイメージをものすごく頑張って考えているのは節々に感じますし、それと被ってしまうのはむしろ普通なのでは?とも。


「腑に落ちる」とも思うのですが、古のオタクとしては若干腹落ちしない今日このごろです。

小すずめ、聡明すぎない?

「4歳でそんなにひらがな書けて、早熟だね!」
そんな風に思いました。


そんな早熟だからこそ「ホントは全部わかってたんだよね」ってセリフにもつながるとは思うものの、ちょっと若干早熟すぎな気も。ムズいですね。


願わくばアレゲのOPをもう一度…

「区切り」がついてしまったという感情があるからこそなのですが、「おまえの原点はここだろ?」みたいな感情もふつふつと湧いてくる今日このごろです。
今の新海チームでアレゲのOPを作ってもらいたくないですか…?めっちゃ作ってもらいたい。もうminoriはなくなっちゃったけどさ…
めちゃくちゃそういう感情が湧いてきました。「区切り」とは一体w


願わくば本作がヒットしますように

SNSの盛り上がりが微妙な気がしていて。*8
センシティブな内容を扱っているからみんな評価を遠慮しているのでは?


なのであえて言いたいのですが、娯楽作品として純粋にすごく面白かったと思います。
そういうのがきつくない人は是非見てほしいですね!

*1:よく考えたら、「君の名は。」「天気の子」と比べると、物語の時間軸がめちゃ短い気がしていて。そういった設定も影響しているのかもしれません。

*2:震災の翌年に東北を巡ったりもしてました。震災の爪痕を多く見て、言いようのない気持ちになったことは鮮明に覚えています。

*3:翌日追記: 考察はいくらでもできるみたいだし、多分その辺りをちゃんと作っているからこそ雰囲気が出ている…という話なのかもしれませんね

*4:ダイジンが振り回してくる下り

*5:サダイジン?と初エンカウントするタイミングで環さんが結構ひどいこと言ってしまう下り

*6:ミミズという概念

*7:星を追う子どもの方角も見ながら

*8:翌日追記: この記事記載後にTwitterで検索したら結構引っかかって来てびっくりしました。新海誠も「若い世代は震災に対して」みたいなコメントをしていましたが、本当にそうなのかもしれないですね。私のTLが高齢化しただけなのかも。十分に盛り上がってるかも?取り越し苦労だったかもしれません。