あけましておめでとうございます。yanoshiです。本年もよろしくお願いします。
今年も生存していきたい。
さて、タイトルオチです。n番煎じなネタです。
近頃Amazon Driveが滅びました。
jp.techcrunch.com
かなり活用していたので心が辛くなっています。やはりクラウドはダメだったか…
yanoshi.hatenablog.jp
という事で自宅のファイルサーバーを増強しました。そんな話。
ファイルサーバーは難しい
ご自宅でファイルサーバーを運用することは簡単そうで難しかったりします。
1TB程度で用意するのは至極簡単です。余っているデスクトップPCを利用してもいいでしょうし、市販のNASを購入しても良いかもしれません。RaspberryPiとUSB HDDを使っても良いかもしれません。
しかしながらスケーラビリティを有し、安全性を持ったファイルサーバーを作ろうと思うと途端にめんどくさくなります。めんどくさいポイントは以下の通り。
- HDDが大量に入るケースがあまりない
- たくさん入るケースでも8台くらいがマックス
- 5インチベイに2.5インチHDDを大量に並べると言う手もあるけど、近頃は2.5インチHDDがSSDに取って代わられそうな雰囲気が出てきていて、そのうち交換パーツが無くなりそうだからつらそう
- 電源容量の問題がある
- 強い電源を買っても、12Vレーンばかりが強化されていて、5Vレーンは割と弱いことがちらほら
- SATAポートは有限
- インターフェイスカードも割とお高いし辛い
- RAIDが辛い
- ハードウェアRAIDにするとRAIDカードが壊れたときにめんどくさいし(そもそも高い)、そもそもRAIDはストレージ増強できない
- かと言ってzfsを導入したNASを構築するのもめんどくさい
しかしこんな悩みをお手軽に解決する方法をMicrosoftは提示してくれました!
それが記憶域プールです!
目次
記憶域プールが便利
元々エンタープライズ向けに作られた(らしい)この技術。簡単に言うとzfsの便利なところをNTFSに輸入されたって感じです。ストレージの仮想化とかって呼ばれていたりもします。以下みたいな機能を有していて、上に挙げた大体の問題が解決しています。Windows 10ですぐに使える所も良いポイント。
Windows 10 の記憶域スペース - Windows ヘルプ
複数容量のストレージで構築可能
余ったHDDですぐにはじめられます。
シンプルな記憶域(RAID0相当)、ミラー(RAID1相当)、パリティ(RAID5相当)、デュアルパリティ(RAID6相当)等々に対応
RAIDっぽい冗長化構成は簡単に構築できます。これで故障しても多分大丈夫!
仮想容量を物理容量を上回った値に設定可能
足りなくなったタイミングでどんどん物理ストレージを追加すれば良いという親切設計。
仮想容量を後から変更可能
もちろん、後から容量を増やすことも可能。最高!
早速作ってみる
1年ほど前から記憶域プールを利用していますが、特に問題なく動作しているのでAmazon Driveからのデータ移行先として新しく増設することにしました。
利用したPCパーツ
3TB HDD 3台
心配な人はRedの方が良いかも
裸族の4in1ルーム
各HDD毎に独立したインターフェイス(eSATA or USB3.0)が出ているのでインターフェイスがまとめられる事によるボトルネックがありません。高速に書き込みができます。最高!
らくらく構築
コントロールパネルから…
適当に選んで…
適当に設定して…
おしまい。
これを…こうじゃ!! pic.twitter.com/5f2gmHYkMJ
— yanoshi (@yanoshi) 2018年1月2日
Windows10の同一バージョン(もしくはそれよりも新しいバージョン)ならどのマシンでも認識可能
突然サーバーが死んでも、USBポートが4つ以上存在するPCに繋げばすぐデータにアクセスできます。最高!
まとめ
脳直で大容量ストレージが作れるので、クラウドストレージからの原点回帰をしたい人は是非。
追記
Windows 10 for WorkstationにしてReFSで運用すれば、更に安全性が高まるかもねってことで試してみました。
www.atmarkit.co.jp