ついに、くるま、買っちった。
テスラ モデル3 2021 ロングレンジ(製造ギガ上海)です。スタッフ曰く「ほぼ日本で最初のギガ上海のお渡しですね」とのことでした。
— yanoshi (@yanoshi) February 26, 2021
意識を失っていたら買ってたんだ……ほんとだよ?いやほんとに。
まさか私が新車を買う日が来るとは。おとなになったなぁ。
さて、車を買ったということで、お気持ち表明の記事を書いていきたいと思います!わいわい!いぇいいぇい!
買う時に迷った他の車の話や、車自体のレビューから、「テスラ」という謎の自動車を買う体験についてめちゃくちゃ長文を書きましたので、よろしくお願いします。
長すぎる気もするので、興味のない人は最後の方だけで良いかもしれません。もはや読み飛ばしができるのかどうかもわからないくらい長文を書いてしまいました…
その昔、日産リーフの初代で長距離ドライブをして「電気自動車すごいけど、まだこれは乗れないなぁ」と思っていました。
8年も経つと、そんな電気自動車を買ってしまうのですから、世の中変わるものですね。
あ、あと、最後の方にも書いているんですけど、色々とあってテスラ向けのWikiを作り始めました。
みんな、ぜひ、投稿してね!!!
あ、ちなみにテスラには紹介制度があります。私の紹介リンクはこちらなので、ぜひ買う人はここからポチポチしてください!お互いに得点が入るシステムですのでぜひぜひ(ダイレクトマーケティング)
- どうして車を買うに至ったか
- 買う候補に上がっていた車
- テスラとの出会いと買うきっかけ
- 結局モデル3にしちゃった
- 買うまでの体験について
- 納車までの体験について
- 感想
- 総評
- 宣伝: Wikiを作り始めました
- 宣伝: 個人間カーシェアリングはじめました(テスラ乗ってみたい人どうぞ)
- 余談: 補助金倍増 & 値下げ
- 余談: ほんとレヴォーグよくできてるよ!
- 最後に
- 更に最後に
スポンサードリンク
どうして車を買うに至ったか
思い返せば、カーシェアリングでガンガンいろいろな車に乗っていたわけなのですが…
前回記事にも書いたように、そろそろカーシェアリングが辛くなってきました。
「やはり自由な移動手段は人権だった…車を持っていた学生時代の方が人権があったよぉ…」という気持ちが募る日々でした。
そんな中、ありがたいことにお財布が体力をつけてきたので、「そろそろ、人権、取り戻しとく?」ということで買っちゃった!みたいな感じです。
買う候補に上がっていた車
モデル3の話をする前に、早速余談を書きます。
上京してから初めたカーシェアリングライフはとても楽しいものでした。いろいろな車種を運転できて良かったです。
乗れば乗るほど思うのですが、ホント最近の車はよくできています。
特にここ数年の日本車の伸びはびっくりする物があって、それはそれはステキな車が発売されています。
普段からYouTubeで試乗系の動画を見るのを趣味にしていたのですが、それが功を奏して(?)、もう迷う迷う。ものすごく迷いました。
面白いもので、やはり車というのは「音楽性の違い」みたいな概念があると思っています。良いと言われている車が自分にベストフィットしているとは限らないですよね。
ということで試乗しまくった結果、テスラ モデル3、ボルボ V60、スバル レヴォーグあたりに絞り込め始めます。
やはり全車速追従なレーンキープアシストが欲しくて、その中である程度音楽性が近い車 (乗り味が柔らかめにできて、速い車)がこれらでした。
三菱のPHVに全車速追従なレーンキープアシストがついていれば、間違いなくそれにしていたと思います。しかし、そんな車はありませんでした。
トヨタ ハリアーHVが生産間に合ってなくて、RAV4 PHVが受注中止していたのも残念でしたね。RAV4 PHVが買えたならかなり迷っていたことでしょう。
あと新型MIRAIにもめちゃくちゃ後ろ髪を引かれました。
結局最後まで迷っていたのはレヴォーグでした。気になる人はレヴォーグの感想も後述しているので読んでみてください。
テスラとの出会いと買うきっかけ
生まれてはじめて乗ったテスラは、6年ほど前でモデルSでした。 というのも、某社に最終面接を受けに行ったら、当時の副社長氏と車の話題で盛り上がって、そのままモデルSに乗せてもらったという最高の体験がありまして。
まさかの展開。コロプラの千葉副社長にテスラに乗せてもらえた。すごい。本当に素晴らしい車だった。(アップに関しては許可を頂いております) pic.twitter.com/dptfLE8UpQ
— yanoshi (@yanoshi) 2014年12月16日
あの時は本当に感動した記憶があります。ドアノブがにゅっと出てくるところとか、めちゃくちゃ車内がフラットなところとか、クソ速いところとか。
時が経ち、ある程度都会ではテスラを見かけるようになりました。
「どっかのタイミングで運転したいな」と思ってる中、T-shareというサービスに出会います。
非常に残念なことに今月末にサービスが終わってしまうらしいのですが、テスラ モデル3 SR+(2019年モデル?)に乗れるカーシェアリングサービスです。 乗れると言っても都内に2箇所しかステーションがなく、車両も3台のみという大変こじんまりとした、九州電力がやっている謎サービスだったりするのですが、とりあえずモデル3に安価に乗れます。
恐らくですが、補助金が無いと成り立たないビジネスモデルだったんでしょう。個人的には車体価格が下がった今こそ、テスラを利用したカーシェアリングサービスをどこかがはじめても良いのかな?って思うんですけど、どうなんでしょうね。しらんけど。
はい。ということでね。初テスラ モデル3です。 pic.twitter.com/lhlClqk7mM
— yanoshi (@yanoshi) 2020年9月22日
初乗車の感想
めちゃくちゃ期待して乗ったんですよ。しかしながら動き出した瞬間は「あれ?思ったよりも普通じゃん」って感じでした。 初めて高級車のハンドルを握ったときの感動のような「しっとり」とした感覚は得られず、素朴な雰囲気の印象を抱きます。
「サスが硬い…ツーシータースポーツカーほどでもないけど…」って感じ。
ただ走り出すと、まぁもう速い速い!
回生ブレーキがガンガン効く感じもたのしーたのしー。エンジンブレーキを多用しがちな運転をするタイプなので、この操舵性と動力性能がとっても気に入りました。
意外だったのが、思ったよりもソフトウェアが荒削りだった点です。
「テスラってあれでしょ?ソフトウェアが凄いんでしょ?」みたいな気持ちだったので、蓋を開けてみたら駆動系だったり車体剛性だったりの完成度に驚くことになるとは思っていませんでした。
このタイミングでは「今、左折です」を「こん、させつです」って読みやがるし。*1
その後何度か乗ってみる
その後も数回T-Shareで乗ってみます。
そんな中で、高速走行時に謎の異音がワイパーから鳴ったり、その後借りようとしたら当該車両が修理に旅立っていたりする光景を目の当たりにします。
そもそもT-shareを知ったきっかけが、「借りた車が高速道路上で止まった」という話経由でしたし、ググればググるほど故障に関する話題は尽きなかったので、あんまり驚きはしませんでしたが。
ですが、乗るたびに思ったのが「バッテリーマネジメントと駆動系と制御系はほんと良くできているな!」って事でした。
車の根幹である部分が、よくできていることにびっくりします。
くどいようですが、元々のテスラのイメージが「ソフトウェアが完成されていて、ハードウェア(特に制御周り)がまだまだ」だったのですが、実は逆だということが分かり、「これはもしかして買っても良いのでは?」と言う気持ちが湧いてきます。
結局モデル3にしちゃった
迷ったわけですが、結局以下のような理由でモデル3にしました。
- ハイパワー、ハイトルク、ハンドリングの良さ、回生ブレーキ、ガンガン入るタイヤの回転制御が楽しすぎた
- オーディオの音が良い!
- EPAの数値、T-shareでSR+を乗った感じ、ロングレンジなら実運用で満充電300km~450kmは走れそう
- 上記の場合でもエネルギーコストは25km/lのガソリン車並かそれ以上になるため、コスパが良さそう
- かつバッテリーのマネジメントもかなりイケてそうで、劣化あんまりしなさそう
- スーパーチャージャーV3がもし増えるなら、割と長距離ドライブも困らなくなりそう
- ロングレンジに試乗した所、増加した重量のおかげか、割とサスが動いていて、許せる範囲の硬さだった
- 補助金が倍増しそう
- 日本では適度にEVが流行る程度かな?と想像 (全部EVになって「充電できない」みたいなことにはならなそうな気がした)
- EVという性質や、テスラのソフトウェア・アップデートの方針的に、5年後でもそれなりに資産価値はありそう
- 個人間カーシェアリングでもそれなりに人気が出そう
- 恐らく、ライフステージ的にも、御時世的にも、EVかつわけのわからない車を運用する経験は今しかできなさそう
- 圧倒的ガジェット感
やっぱりね。速くてドチャクソ足回りの電子制御を入れてくるフルマネージドっぽい車が好きなんですよね。
そして何よりガジェットが好きなんですよ。わけのわからないガジェット、だいちゅき。
車中泊とかも楽しそうだし、遠隔からエアコンがONにできるの、最高じゃないですか。
買うまでの体験について
青山のテスラストアに試乗に行った後に、Webでポチポチしました。
よく話題に上がりますが、公式サイトで5つの項目を選択するだけで購入申し込み手続きが完了します。
このタイミングで請求されるのは15000円です。これが「手付金」ってやつなわけですね。キャンセルをすると戻ってこないらしいですが、逆に言うとたった15000円で「ギリギリまで決断が先送りにできる」わけですね。
そんな感じでノリと勢いで注文してしまいました。マジで記憶を失っていたら車をポチってしまってたぜ…
ノリと勢いで昨日やってしまったやつ。やっと心が落ち着いたのでツイートしておく…
— yanoshi (@yanoshi) 2020年11月15日
(まだキャンセルできるし、焦るようなタイミングではない。) pic.twitter.com/RNL9dhzDHq
注意したいのが、紹介コードの入力はこのタイミングでしかできないことです。紹介プログラム経由で申し込むと1500km分のスーパーチャージャー無料権が付いてくるので、それなりにお得です。 私は「後からできるだろう」と思っていてすっかり逃してしまいました。
あ、ちなみに私の紹介リンクはこちらなので、ぜひ買う人はここからポチポチしてください!(ダイレクトマーケティング 2度目)
納車までの体験について
ポチったら早速マイページが完成して色々と情報入力ができるようになります。 駐車場の住所とかそういうやつですね。
しかしながらこの時点で何も決まっていなかったので、当然駐車場もありません。
ということで、試乗の際に担当してくれた方(オーナーアドバイザという肩書の方でした)に下記のような内容のメールを送りました。
- 注文してみた旨
- 納車準備画面を進めようとしたが、駐車場が決まっていないので「登録内容」が記載できず進めない
- こういった場合は生産や輸送も始まらない?
- できれば納車タイミングがある程度決まってから、駐車場等の確保をはじめたい
すると早速返信が帰ってきました。
- 「納車までのサポートを私が担当しますね」という旨
- 該当項目が埋まってなくても生産や輸送については進む
- 現状なら12月末に納車できちゃう
テスラといえば「簡素化された購入手続き」というイメージがあったので、ちゃんと担当が付いてくれる事は嬉しい誤算でした。
しかしながらこのメールが帰ってきたのが11/14。「流石に12月末は早すぎる」という事で、その輸送タイミングについては見送ることに。
輸送開始から納車までの手続きについて
1月末頃になって久しぶりに連絡が来ました。
生産が完了して輸送が開始されたということ。そして2月下旬に日本に到着し、3月初旬から中旬には納車されるとのことでした。
まぁこれは悩みますね。これを逃すと5月くらいになりそうな雰囲気がしたので、流石に機会損失感が出てきました。
当時、車を買う決断はしていたものの、どこの駐車場にするかで迷いに迷っていたのですが、いよいよ迷っている場合ではないかな?と思い手続きをすすめることにしました。
当然ながら車を買うためには様々なペーパーワークが生じます。担当の方とやり取りをしながら、レターパックライトで各種書類と返送用のレターパックが届いたので、それを記載して送り返す作業をしていました。
ローンについて
テスラが案内してくれるローンはジャックスとオリコでした。それぞれ金利は1.9%だったので、割と安いほうですね。
自動車保険について
そもそもテスラを申し込める自動車保険の選択肢が少ないようです。
色々と検討しましたが、結局テスラ公式が用意しているSBI損保の保険に申し込みました。
公式サイト経由で申し込むと、ロードサービスがアップグレードされるのでいい感じです。(特にレッカー距離無制限なのと、電欠時の搬送が年1回まで無料なのが魅力でした)
InsureMyTesla Insurance | テスラジャパン
なお、一応型式は付与されています。ロングレンジはZAA-3L23ですね。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/sapoca/downloadfiles/tesla.pdf
納車日
関東での納車はラゾーナ川崎で行っているようです。
テスラのショップの受付へ行くと、簡単な書類へのサインした後に、駐車場へ。そこにはずらーーーっとテスラが並んでいる一角がありました。すげぇ。
ありがたいことにチェック項目をまとめてくださっているブログが有ったので、そちらを参考にしつつ、傷がないかとか、カメラがちゃんと動いているかとか、諸々チェックしていきました。
テスラ モデル3 納車時チェックリスト(2021/7/9更新) Model3 Life!
特に問題がなかったので、そのまま戻って最終書類にサインして、はいおしまい。
コロナの関係もあってかなり簡素にしているとのことですが、それにしてもあっけない感じでしたね。マジでガジェット買ってる感。
補助金等について
補助金は後から自身で行います。 最低限の必要書類はテスラ側で作ってくれていて、納車タイミングで渡してくれました。
もし東京都在住で、下記条件を満たすことができれば、4月以降に国から80万円、都から60万円、合計140万円の受給が可能です。
- 自宅の電力を100%、再エネ電力により調達
- 自宅の電力を、環境省指定の「再エネ100%電力調達」プランで契約
- 再エネ電力証書の購入
2021年度 補助金 - Tesla Knowledge Base Wiki
値下げの影響もあって、自動運転を付けていてもロングレンジが400万円台後半で買えてしまう驚きのお値段という感じですね。
私の場合は残念ながら都の補助金は30万円しか頂けなさそうなのでちょびっと逃した感がありますが、それでもそれなりな金額を頂戴できそうなのでありがたい限りです。
感想
さて、納車から今日でちょうど1ヶ月なのですが、早速合計4800kmオーバー走ったので、諸々と感想を書いていきたいと思います。
「学生の時に中古車買ったときよりはあんまり走ってないなぁ…」という感じがしていたのですが、冷静になってみると4800kmって走りすぎな感じがしてます。会社のチームミーティングで話題にした所若干引かれてたので、間違いないw
そもそもホントに運転が楽しい
騙されたと思って一度はハンドルを握ってほしいです。特に運転好きの方には。
運転モードとかもの調整も結構秀逸で、「スタンダード」だとガンガン電気自動車的加速を提供してくれますし、「コンフォート」を選ぶとまるでガソリン車のような加速フィーリングを提供してくれます。
ハンドルの制御もかなり秀逸ですし、トヨタ車的なふわっとしたセッティングから、ドイツ車的なかっちり重たい感じにまで3段階で調節可能で、そもそも全体を通したハンドルフィーリングが「しっかりとしているけど無駄なノイズを拾わない」というしっとりとした感覚を提供してくれており、かなり好感が持てます。楽しい!
2021年モデルは着実な改善が反映されてる
T-shareで乗車したのは2019年モデルだったのですが、それと比較するとかなり印象が良くなりました。
ハンドルヒーターもあるし運転席と助手席のガラスは2重ガラスになっているし、置くだけ充電には対応しているし。
モデル3を毎度分解しているSandy Munro氏のレポートを見る限りも改善されていそうですので、好感が持てますね。
あ、ちなみに例の雨の日にトランクを開けたら荷室がビチョビチョになる問題も、2021年モデルだと改善しています。ちゃんと水は外に伝って流れていくんだなぁ。
ギガ上海製、ホントに良くできてる
T-shareでの経験もありましたし、Twitterやいくつかのユーザーフォーラムとかでも、モデル3の故障(サイドカメラが動かなくなったり、ライトにすぐ水が入ったり)を目撃していたので、結構な覚悟をして購入しました。
まぁなんというか「半年くらいはバスタブ曲線と戦う期間かな」みたいな感じ。でも結局そんなことにはなりませんでした。ほんと良く出来てる。
注文後に、2021年モデルになるわ、ギガ上海生産となるわ、挙句の果てに値段まで下がって、かつギガ上海は品質が良いと聞こえてきます。
半信半疑だったのですが、納車時に見た瞬間で「あ!これはよくなったわ!」と感じることが出来ました。
ちょびっとチリがズレているところもありますが、過去のアメリカ製を見たときの印象と比べると、圧倒的にチリは合っています。塗装ムラも無さそうですし、外装の雰囲気はかなり良くなりました。
内装の実装については元々からよく出来ていたと思っていましたが、そのままという感じですね。内装の見た目については、2021年モデルから高級感が増したようにも思います。好印象です。
運転をした感じも、剛性も上がっているようにも思います。
後述しているFocalのロードノイズ低減キットの施工のタイミングで「同じ2021モデルでも、結構違うんですね」ってコメントが担当してくださった方から出てきたので、まぁ設計も違うのかもしれませんね。
結局4000km走りましたが、特に壊れずに走ってくれていて、「やっと普通の車になったのでは?」という好印象を抱いています。
バッテリーについても、アメリカ生産のときはパナソニック製でしたが、上海生産のロングレンジとパフォーマンスはLG製になり、気にしている人も多いと思います。ですが、後述しますがそれについても問題は無さそうです。
さすが世界の工場、中国製だなーってね。
ギガ上海のバッテリー容量について
標準値は下記サイトには148Wh/kmと記載されていました。
Tesla Model 3 Long Range Dual Motor price and specifications - EV Database
パーセンテージから逆算すると、20/0.27 = 74.0740740741 kWhがバッテリー100%の時の容量と思われます。
走行可能距離から計算すると、
148Wh/kmだと(143 / 0.27) * 0.148 = 78.3851851852 kWh、
143Wh/kmだと(143 / 0.27) * 0.143 = 75.737037037kWh となりました。
少々不自然な数値になる気がするので、やはり148Wh/kmではなく、143Wh/kmや142Wh/kmで計算されている気がしますね。
概ね75kWhが正しいのではないかと想像しています。
さて、あとは余剰容量があるはずです。ガソリン車同様、0%となってもある程度走行可能なように設計されているようです。
OBD2からデータを取って色々と解析結果を掲載されている方が居たので、そこから引用するとEnergy bufferは3.2kWh用意されているようです。
ここからは想像ですが、Energy bufferという性質上、バッテリーが劣化したとしても影響されないように確保すべきだと思うので、どのモデル3も同じ数値なんじゃないかな?って雑に想像していたりします。
その仮定が正しかったとすると75.737037037 + 3.2 = 78.93703703kWhが総バッテリー容量だと思われます。
この辺のサイトとかには79.5kWh搭載されているとなっていますし、概ね正しそうですね。
LG製のバッテリーとなったロングレンジでしたが、だからといって容量が低くなっているという事は無いようですね。安心安心。
今の所、特段バッテリーに対する違和感は感じていません。まぁテスラのバッテリーマネジメントはかなりイケてそうなので、期待しています。
少なくとも加熱や冷却機能がついていない過去のリーフと比べると、かなり良いマネジメントが出来ていると思うので、それらの電気自動車のイメージと比較してはだめなのかな?とは思っています。
マニュアルについて
もし購入するならマニュアルを事前に見ておくと捗ります。
https://www.tesla.com/sites/default/files/model_3_owners_manual_asia_jp.pdf
ただちょいちょいデータが古かったり…
充電方法について
テスラに付いている充電ソケットはテスラ専用のため、どのようなエネルギー源からの供給においても専用の「何か」から供給される必要があります。
日本での充電方法の選択肢は4つ程度あると思います。
- テスラ スーパーチャージャー
- テスラ専用の急速充電
- クソ速い
- テスラ ウォールコネクター
- 家庭用充電設備
- 割と安いらしい
- テスラ モバイルコネクター
- 100V / 200Vのコンセントから充電するための公式コネクタ
- 後述のJ1772の変換アダプタがあれば、別にこのコネクタ以外からも100V/200Vコンセントから給電可能
- J1772
- 日本/北米のEV/PHVでよく使われている標準的な充電規格
- 専用の充電設備から、コンセントからJ1772で出力するためのケーブルまで、様々な選択肢がある
- モデル3で使うには変換アダプタが必要
- CHAdeMO
- 日本で普及している急速充電
- モデル3で使うには変換ケーブルが必要
現状、CHAdeMO / 100Vコンセント / 200Vコンセント / J1772 それぞれから給電可能なように、各種コネクタやアダプタを用意したほうが良さそうです。
私の場合はCHAdeMOアダプタもしくはモバイルコネクタかウォールコネクタがプレゼントしてもらえるタイミングでの注文だったため、CHAdeMOアダプタを頂戴しました。
J1772のアダプタは昔は付属していたらしいのですが、2021年モデルからはついてこなくなっているので、追加で注文しました。
何故かJ1772アダプタはECサイト内にないので、メールで問い合わせる形で購入しました。11712円でした。
100V / 200V充電コネクタについて
テスラ モバイルコネクターがカタログスペック的には良いのですが、実はちゃんと接地しておかないと充電できなかったりします。(アース接続が不十分だと充電が始まらない)
調べたところ、J1772アダプタが必要なものの、プリウスPHV用のモバイルコネクタ(G9060-47180)であれば接地していなくても給電可能なようで、これが最も良い選択肢なのでは?という事でこれを購入してみました。
ありがたい事に、メルカリやヤフオクで3万円前後で購入可能なので、サクッとそちらを購入しました。
ぴったし100V出てて偉い!
— yanoshi (@yanoshi) 2021年3月20日
(別のコンセントだと電圧降下して93Vくらいまで落ちて失敗だった時の顔) pic.twitter.com/vEauF19B3X
スーパーチャージャーをうまく使いこなせばらくらく長距離ドライブ
心配していましたが、長距離ドライブも割とできそうではあります。
スーパーチャージャーはV3と呼ばれる日本には殆ど無いつよつよモデルもリリースされていますが、そうではないV2であったとしても、0-50%までに10~15分程度でチャージが出来ます。
最悪でも50%で160kmくらいは走れそうですので、各高速道路上に160km程度ごとに1つスーパーチャージャーがあれば、ぶっ飛ばし運転をしてもガソリン車と同じような感じで走れるかな?という気持ちがあります。100km/hで加減速もあんまりしないマイルドな運転をしたなら、50%で250km程度は走れるとは思います。
私自身、朝出発して700km先の温泉に行く…みたいなムーブをしがちな人なので、長距離ドライブは出来てほしいなぁって気持ちだったのですが、比較的スーパーチャージャーが存在する東北道であれば充電の事をあまり考えなくてもガンガン走っていけるかな?とは感じました。
めちゃくちゃ増えなくても良いとは思いませんが、各ジャンクション周辺に1箇所くらいずつスーパーチャージャーが出来てくれればいいなーって思う感じではあります。
そういえば今の所、なぜか三井のアウトレットモール周辺に作る…みたいな文化を感じているのですが、それはなぜなんでしょうね?三井とテスラは仲がいいのかな?
CHAdeMO中心の旅はどうなのか?
前述した東北道や東名/新東名のようなスーパーチャージャーがある経路上では、あまり気にしなくてもロングドライブができるでしょう。
ですが、スーパーチャージャーが無い経路(例えば中国道とか)であればCHAdeMO中心の旅とならざるを得ません。そういった場合は30分で20%程度しかチャージできないので、脳直ではドライブできません。
とはいえ、実際走ってみた限りでは「一人でのドライブだったらストレスだけど、複数人でのドライブなら案外休憩時間がかさむし、44kW出力オーバーのCHAdeMOを選べばなんとかなるかな?」という気分にはなりました。 過去走ったリーフの旅と比べると全てが改善した印象です。良い話ですね。
今は90kWの出力が可能なCHAdeMOも登場しはじめてはいます。しかしながら現状のテスラ用充電ケーブルは50kWまでしか対応できないようなので、ちょっと悲しいですね。
90kWのCHAdeMOが増えて、かつテスラもその出力を受電可能になればCHAdeMOメインでの走行でも更に困らなくなるかな?という印象ではあるので、今後に期待しています。
なお、充電設備の検索にはEVsmart等を使うと良さそうです。(テスラのナビからの情報より信頼できる)
駐車場で充電できなくて大丈夫?
実は私の駐車場には充電設備がありません。 現状は公共の充電設備で食いつないでいます。
これは正直しんどいかもしれません。まぁ車の中の居住性が高いので作業してしまえば苦では無いのですが…車に飽きてしまったら厳しいものがあるかもしれませんね。 「電気自動車は自宅に充電設備が作れる人のための乗り物」というイメージは概ね正しいと思います。
ちなみに、家の徒歩圏内にCHAdeMOが、15分~30分ほど走らせたところにスーパーチャージャーがそれぞれあります。
元々は「CHAdeMOで良いじゃん?」と思っていたのですが、30kW程度しか出ないステーションだったため、結構時間がかかる感じでした。
スーパーチャージャーでの体験は良いものなので、当分はスーパーチャージャーで食いつなぐことになりそうです。
カメラがキレイだしセントリーモードが便利
サイドカメラ、バックカメラ共に画質がいい感じなので運転が楽ですね。
更にドライブレコーダー(フロント/リア/左右をそれぞれ動画として保存可能)にもなりますし、駐車時もセントリーモードを使えば何かがあったときも録画してくれます。
なんかバイクと覆面がおいかけっこしてた。 pic.twitter.com/3tSyMirIXx
— yanoshi (@yanoshi) 2021年3月18日
実電費について
4866km走った実燃費は170Wh/kmでした。日本でギガ上海製のモデル3を5000km近く走らせている人は少ない気がしているので、是非参考にしていただければ。
割と速度を出すタイプなのですが、これくらいの電費が出るので好感が持てますね。
何故か先日、奈良の実家 & 島根の母親の実家へドライブすることになり、総計1758kmを高速道路中心で走ってみましたが、その電費は166Wh/kmでした。
ただ待機電力が馬鹿にならないなーって感想です。
通常待機時が1日1~2%、セントリーモード有効時は1日10%程度消費するような感じです。 セントリーモードの消費電力の高さは駐車場の立地が関係していそうですが(割と人通りのある道に面した平置き駐車場)。
セントリーモードが便利な故、ちょっと悩ましい今日このごろです。
オプション品等について
前述の充電関連の諸々以外は特に無いかもしれません。
ただ、フィルムとコーティングは納車後すぐ行いました。
コーテイング/フィルム加工について
適当に探そうかとも思ったのですが、テスラの担当者に紹介してもらった所が割とやすかったので、そちらにお願いしました。
ちなみにリアのガラスはそこまで紫外線/赤外線をカットしてくれてなさそうな感じはします。
フロント IR 82%
UV 100%
リア IR 79%
UV 100%
上 IR 100%
UV 100%
サイド IR 76%
UV 56%
リアサイド IR 81%
UV 66%
(転載元: 赤外線(IR)、紫外線(UV)透過率の参考データ | テスカス)
天井のガラスについても、ちょっと暑いと嫌だったので、遮温フィルムを貼ってもらいました。
録画用メモリ
購入すると128GBのUSBメモリーが接続されており、それにセントリーモードやドライブレコーダーの動画を録画しておけます。
ただ、前述の通りそれなりにセントリーモードが動いてしまう立地に駐車しているので、大きめのSSDを購入しました。
公式マニュアルにはexFATに対応していないような雰囲気で記載されていますが、実際はデフォルトのUSBメモリーもexFATでフォーマットされていましたし、対応しているようです。
防音施工について
Focalのノイズリダクション加工ってやつをやってみました。
施工はプラグ&プレイ本店(木更津)にてお願いしました。
総費用10万円となかなかなお値段なのですが、まぁ確かに静かになった感はあります。
ただ高速走行時のノイズの多くはタイヤからの入りだとは思うので、そこは変わらず。やはり静音化に一番効くのはタイヤなのかもしれませんねー。 今後色々と試していきたいところです。
車中泊セット
これはまだ届いていません。が、楽しみですね。
Privacy Screen for Model 3www.tesmat.com
クッション
身長の低い人だとヘッドレストが少々つらそうだったのでクッションを買ってみました。助手席に乗せた母親からは好評でした。
色々と怪しげな製品ですし、いっぱい類似品があるので皆さんもトライしてみてください()
ハンドル用テーブル
ハンドルに引っ付けるタイプのテーブルも買いました。
安っぽい雰囲気ですが、ホールド感は良いです。まぁ一旦はこれで車内作業を充実させる予定です。
インテリアについて
モデル3の値下げは衝撃的だったらしく、試乗動画を公開されているYouTubeアカウントで多数取り扱われています。インテリアについてはそちらに任せます。
音質がとても良い
これは本当に良い点。最高ですね。割とピュアサウンド寄りですので、自然な音を出してくれます。
贅沢を言えばBluetoothがLDACに対応していないのがちょっとマイナスポイントです。AACとSBCにしか対応していないんですよねー。
ソフトウェアアップデートでぜひLDACにも対応してもらいたいところです。
スマートフォンを鍵にする機能がとても良い
Qrioとかのイメージで使ったのですが、全然違います。かなり動作が良い。
近づいてドアノブに触るとちゃんと鍵が空くし、何も考えずにブレーキ踏むだけで走る準備が整うし、降りて少し走るとすぐ鍵が閉まる。最高ですね。
ソフトウェア/UIについて
このミニマリスト的アプローチは正直やりすぎだと思っています。
勝手な想像ですが、彼らは人間に運転させる気はそこまでなくて、「システムが管理しているけど、まぁ人間にも触らせてやるよ」みたいな発想なんだと思います。
UIはそれなりに良く出来ていると思いますが、プロセッサー性能が足りていないのかNetflixとかを起動するには重かったりして、ちょっとモヤったり。ちなみにプロセッサーはIntel Atomらしいですよ?どの世代のAtomなんでしょうね。物によっては今どきのスマホ向け高速ARMとかのほうが速いのでは?と思ったりもw
ただ、いまいまはカッコいいし珍しいし目立つので、まぁ良いかな?と無理やり納得しています。ただ、これがデファクトスタンダードになってほしくはないなぁ…
しかしながら、ディスプレイの位置はなかなか考え抜かれた秀逸なものがあって、それには好感をもっています。想像以上に違和感なく速度メーターを見ることができます。
特にナビについて
ナビは頭が悪いです。大まかな経路や渋滞回避についてはうまくやってくれていますが、交差点の扱い方、側道の扱い方、高速道路の管理方法等々がかなりいけてません。
分岐の案内の仕方も、あまり直感的ではなくモヤります。
(システム的には、分岐先に関する案内標識情報は持っている感じがするけど、全くそれを活用できていない雰囲気。曲がる方向について、案内標識に記載されている一番最初の地名を読み上げてくるので、混乱することもしばしば)
ギリギリにならないと分岐に関する情報を読み上げないのも何なのでしょう?こういった部分はローカライズ以前の問題な気はするのですが…
あ、ちなみにナビの「思考」は英語でやっている気がしています。英語→日本語翻訳→日本語読み上げエンジン…って形でローカライズを実現しているみたいな気がします。なので地名の読み上げ制度はあまり良くないです。
(冒頭にも書きましたが、ついこの間まで「今、左折してください」を「こん、させつしてください」と読み上げていたくらいなので)
ナビが進化すると、マジでかなり無双する車になると思います。
自動運転をする上でも経路についてはもう少し洗練させる必要があると思うので、頑張って欲しいですね。
一方で、案内に関するホスピタリティはレベル3以上の自動運転が成し遂げられてしまえば、実はそこまで重要じゃない可能性があるので、力を入れなかったりするのかな?とちょっと心配していたりします。
あと日本語入力が今の所まともに動いていません。
しかしながら音声入力の性能が中々なので、基本的には音声入力で住所を入れることでナビの設定はやっています。
音声操作について
いくつかのボイスコマンドに対応しています。
上の項目をチートシートとして頭に入れておくと幸せかもしれません。
(割とファジーな表現に対応している感もしますが、そうでもなかったりもするので、書いてある内容を記憶しておいたほうが良さそうです。「フロントデフロスターオン」って舌を噛みそうじゃないです?;)
「オートパイロット」機能について
テスラに対してよく語られるのは自動運転ですが、現状日本ではレベル1~レベル2相当の機能である「オートパイロット」しか利用できません(アメリカでは完全自動運転のベータテストっぽいことをしているらしいですけどね)
で、レベル2の出来としてはよくできているものの、他社と比較してとてつもなく抜きん出たほどの性能があるわけではないとは思います。
最近の車を運転したことがない人にはピンとこないとは思いますが、ここ5年程度で各社のいわゆる「運転支援」系の機能は驚くほど進化したと感じています。
割と各社、ハンドルをあんまり動かさなくてもいい感じに勝手にハンドル制御してくれるようになっています。
フィーリングとしては、既存の自動車メーカー(特に日本メーカー)はパラメトリックなアプローチをしている感じなので、予測可能な挙動をしてくれて、そういう意味で安心感があるのが特徴だと思っています。
テスラの場合は、走行の具合は基本的に良いのですが、横の車線にトラックが走っているときとかにちょっと変な挙動(突然のブレーキ)をする瞬間があったりと、「あ、機械学習でやってるんだなー」って印象を抱きます。
逆に、総合的なセンシング性能は機械学習的アプローチの方が良いのかもしれません。
「えぇー!?こんなボコボコの道でも車線を認識するでござるか!?」みたいな瞬間には何度も出会ったので、そこには感動しますね。
高速走行時の性能
よく出来ています。あとどんどん安定化していると思います。昨年末に乗ったSR+と比較してもかなり安定するようになってきていると思いますし、直近のアップデートで更に改善した印象です。 日々改善がOTAで降ってくるのは良いところですよね。
あと後述する「完全自動運転対応」オプションを付けることで利用可能な、自動車線変更の自然さは結構なところだと思います。
超絶個人的な所感ですが、日産よりはよく出来ていて、トヨタの一部やホンダの最新、ボルボの最新とは昨年時点ではどっこいどっこい、今のバージョンだとスバルと良い勝負で若干負けてるかな?みたいな感じのイメージですね。
最新のアイサイトが良くできてますからね。あれと比較すると不自然さが目立ってしまう気がしています。
低速走行時の性能
各社既存のメーカーは、パラメトリックなアプローチにより特に先行車追従性能が高いと思っています。先行車があればいい感じについていってくれるので、案外下道でも使えて素敵だとは思います。
テスラは「先行車についていく」みたいなアプローチはしていないので、交差点の多い下道では、あんまり使う気になれないなぁみたいな気持ちではあります。
(各社、「高速道路/自動車専用道でしか使うな」って言っているので、あくまでも自己責任でお願いします)
高速道路の渋滞時には何も考えずに全てを任せられます。自動停止/自動発進って感じ。最高!
乗り心地と走行性能
さて、乗り心地と走行性能についてです。
前述もしましたが、テスラに対してはソフトウェアの安定性よりも、ドライブトレインを中心とした自動車としてのできに良い印象を抱いています。
足回りについては明らかに硬めですが、おそらくアーキテクチャとしてはロングレンジの重さに合わせて作られているのでしょう。SR+はちょびっと「硬すぎてやだなぁ」という印象でしたが、ロングレンジだとだいぶ足が動いている印象ではあります。
私は柔らかめな足回りの方が好きなのですが、そんな私でも許容できるかな?という感じではありました。長距離走った結果、若干柔らかくなってきたかも?サスが熟れたのかシートが熟れたのかは分かりませんがw
操舵性については、剛性の良いボディと、バッテリーによる低重心、そしてAWDかつ電子制御により、圧倒的安定感と素直な操舵性があるように感じています。
FR車っぽいスポーティーな走りが好きな人は、SR+の方がしっくり来るかもしれませんし実際乗っても楽しかったのですが、私はAWDによって全輪がシステムに包まれている方が長期的には好きだったりするので、とても気に入っています。
圧倒的加速と、日産のワンペダル走行よりもさらにクイックな走行を実現している回生充電の制御、そして思い通りな操舵性は、本当に楽しいもので、結局これに感動して買ってしまったのかな?とは思っています。
0-100が4.4秒なんていうモンスターな車がこのお値段で買えるのですから良いものです。
個人的な所感としては、おそらく自動運転を見据えて制御工学的に素直な設計を目指した結果、人間にとっても操舵性の良い車が出来上がったのかな?と想像しており、興味深いところですね。
完全自動運転オプションはつけるべきかどうか?
購入時のオプションが少ないのがテスラの特徴だとは思いますが、数少ない選択肢の中にこの「完全自動運転」オプションがあります。
87.1万円というそれなりのお値段ですので、このオプションを付けるのか悩ましいところだとは思います。
今の所このオプションで有効になる機能なんて、自動車線変更と自動駐車機能程度です。
今の所自動駐車についてはあんまり使い物にならない印象ですが、自動車線変更については非常に便利なので、価値はあるような気はしています。
総評
めちゃくちゃ長文を書きました。びっくりです。こんなにみんな読んでくれるのだろうか。。。
いっぱい書きましたが、悩みに悩んだ結果の購入だったので、それに一端が伝わればいいなーと思っています。
まさかの値下げと補助金増額で、今なら都民であれば自動運転オプション付きのロングレンジであっても450万円程度で購入が可能です。SR+で自動運転オプション無しの最安値ならおそらく300万円前後になるでしょう。
購入しようと決めたときは高級車を買ったつもりだったのですが、蓋を開けてみたら割と普通の車を買った感じになってしまいました。いい話。
2021年モデルでかつギガ上海製になったおかげ、やっと日本人の品質感でも許せる感じの車になったかな?と個人的所感を抱いています。 このパフォーマンスがこの値段で買えるんだから、割と流行りそうですよね。
ただ、かと言って、日本でEVがめちゃくちゃ流行る起爆剤になるかというとそんな気はあんまりしていません。
やっとそれなりにまともにつかえるEVがそれなりの値段で買えるようになった…程度なのかな?と。日本の自動車事情としてはまだまだEVは不便だと思います。
個人的にはアメリカや中国でEVが流行る理由って、環境云々というよりも、ガソリンスタンドが家から遠いからだけな気がしています。ガソリンスタンドまで30分や1時間かかる人は、自宅で充電できる体験はとても良いものでしょう。
なので日本でも田舎でEVは流行りそうですし、軽自動車セグメントでのEVは割と面白いものになるかもしれませんよね。
私としては水素にもそれなりに流行ってほしいですし、ガソリンについてもまだまだ熱効率を上げてしぶとく頑張ってほしいですし、全固体電池による更に急速充電できる大容量EVにも登場してほしいと思っています。
購入時の選択肢がいくつもある状態に早くなればいいですよね。なにはともあれ「EVのみ」みたいな極端な社会にはならないでほしいなぁと。かなりトヨタの豊田章男会長の考えには共感するところではあります。
さて、テスラの話に戻って…テスラの設計の端々から「人間に優しいわけではなく、制御システム的に優しい」設計を感じています。回生充電についても「ブレーキではなくアクセルに統合」というアプローチを取っており、ブレーキは油圧のみというシンプルな制御を実現しているっぽい気がしており、面白いやり方だと思います。トヨタがTHSで実現している「まるで油圧ブレーキのようなブレーキタッチによる回生充電の実現」ってのは出来ていませんが、それを実現しなくて良いのがテスラの強みなのかもしれません。
トヨタとテスラはよく比較されるとは思いますが、そもそもテスラは大衆車を作る気があるのかは現状は疑問です。
色物としての万全な人払いが出来ているおかげで、テスラであることを理解したユーザーしか購入しないスキームが出来ていると思います。
おかげで一部の人にとってはとてもおもしろい車が出来上がっており、私もまんまとその魅力に惹かれたわけですが、それが万人にウケるとは思えません。
一方トヨタは大衆車を作るという使命を持って車作りをしている様に感じています。万人が違和感を感じないUIや車体制御を実現しようと努力していると思いますし、それを圧倒的技術力によって実現させていると思います。
なので「トヨタからテスラみたいな車が出ないことはおかしい」という指摘は少々的外れな気はしています。まぁもちろんちょっとトヨタのソフトウェア系UI設計のクオリティについては思うところはありますがw
ただモデル2と噂されている、低価格ハッチバックが今後予定されているらしく、それがどんな感じかによっては上記で書いた諸々を考え直す必要があるかもしれません。
果たして万人にウケる車が登場するでしょうか?まず老眼の人には厳しいUIな気もしており、万人にウケるのは大変そうだなぁって思ってます。
話は逸れましたが、色物でかつ自動運転のことを見据えた「制御システム的に優しい」設計をされた車が、結果として運転していても面白いと感じられる車に仕上がっているというのは、とてもおもしろい結果だと思いますし、理にかなった工学的美しさも感じます。
そしてそんな面白い事をしている車が、立ち上げから20年も経過していないベンチャー企業から登場しているということが本当に驚くべきことだと思います。
こんな新興企業が、物理的な動きとしてよく出来た自動車をそれなりにちゃんと大量生産できているのですから、ほんとにすごい。
なにはともあれ、「金を払ってPublic Betaに参加する」ような気持ちでモデル3を買いました。
荒削りな所が多いですが、なんとかまともにつかえる域に達してきたのが今だと感じています。
Android 1.6時代のスマートフォンを持ったときと同じような感覚で、ワクワクしながらこの子と付き合っていければと思っています。
今の所、買ってよかったなって素直に思えているので、長く付き合っていきたいですね。
宣伝: Wikiを作り始めました
テスラを買う際に強く思ったのが「情報がまとまっていない…」ということでした。
調べても個人ブログやYouTuberの方の個々の情報は見つかるのですが、体系的な情報についてはなかなか見当たりません。
古のガジェオタとしてはこういう気持ちになった時は「車をハックしたいわけだし…Wikiを探そう!」ってなるわけですが、Wikiも見つからないんだなぁこれが!
なぜ!かっこいい!ガジェットなのに!Wikiが!無いの!?!?!?!?
ということで作りました。おすし。
恐らく当分はぺしぺし私1人でコンテンツを作っていくことになるでしょう。
そして、まだ全然コンテンツが充実していません。誰か充実させてくれぇーーー
はい。というような気持ちです。
お気軽に投稿、お待ちしております!
ちょびっとアフィでおこぼれが入れば嬉しいなと思い、わざわざ2021年にもなって自身でホスティングからやってみました。しびれますね。
2021年にもなってWikiを作ることになるとは思っていませんでしたし、2021年にWikiを作るとこんな感じなんだなってなりました。
Wikiを作った時のナレッジはまた記事にしようと思います。思ったより悩んだのよこれが。
宣伝: 個人間カーシェアリングはじめました(テスラ乗ってみたい人どうぞ)
Anycaはじめました。
我が家の周りのお友達の皆さんはもちろんのこと、
「テスラ気になるけど、試乗じゃ乗り足りない!」とか
「えっ、2021年モデル気になるんだけど」なんて方々にぜひご利用いただけると、私のお財布のHPが少し回復しますw
燃料代を請求しない太っ腹な設定なので、割とお得だと思うぞぉーぜひぜひ
とりあえず車内清掃とかちゃんとできるように、ダイソン買わなきゃ。
余談: 補助金倍増 & 値下げ
注文したのは11月でしたが、気がつけば補助金の話題が出てきて…
更に気がつけば値下げしていました。値下げの下りはかなり面白くて…
ローンも無事通り、何ならローン会社からテスラに振り込みがされたであろうタイミングで、朝インターネットを見ていたら「え?テスラがサイレント値下げしてるんだけど!」みたいな話題が出てまして。
「えっ?えっ?私のテスラどうなるの?値下げ…される…されない?されなかったらどうしよ?ゴネる?ゴネてなんとかなるの?」とドキドキしながら担当に問い合わせたりしていました。
そしたら突然届いた「お客様のModel 3のデザインが編集されました」メールと、変更される見積もりのお値段。
その後担当から「ローン組み直すと時間がかかるので、後で返金しますね」と言われてびっくり。
そして、突然舞い込んだ150万円の現金。
あまりにもびっくりしたので、血迷ってビットコインに突っ込んだら少し増えました。ウケますね。訳が分かりません。
この間ペーパーワークは一切無くて「おいおい大丈夫かよ?」って感じでしたが、まぁ値引きされたから良いか…
おとなしくそのうち繰り上げ返済することにします。
余談: ほんとレヴォーグよくできてるよ!
最終的に迷ったのはレヴォーグ STI Sportでした。あれほんとによくできてます。
正直スバル車の運転フィーリング、これまであんまり好きじゃありませんでした(結構固めな印象で街乗りが疲れる印象)
しかしながら、新型レヴォーグは違った!特にSTI Sportはホントに良い感じ。電子制御式ダンパーって凄いのね。こんな感覚はエアサスでしか体験できないかと思っていました。
あとめっちゃ静か!よいー。シートも良い感じなんだよね。
液晶なメーターもかっこいい!日本車にありがちな「フレームレート15fpsしか出てないんじゃない?」みたいな妙にチープな液晶表示とは違って、欧州車(特にアウディとか)を彷彿とした感じのイケてる動作でした。
そして更にアイサイトXですよ。かなりイケてます。渋滞で手放しできるのは最高じゃないですか。
なにげにステアリング連動ヘッドランプでライトは動くし、ハイビームもアダプティブドライビングビームだし。あぁ高級車。
極めつけが「この車が400万円台!?マジで?700万とかしないの?え?」というかなりのコストパフォーマンス。正直中途半端な欧州車買うなら絶対これでしょ。
…とかめちゃくちゃ褒めてるんですけど、結局モデル3にしてしまいました。
決めては何だったんでしょうね…?
トルクがやっぱりガソリン車って感じで、あと燃費が悪かったんですよね。スバル車で「水平対向でPHV!低速時はガンガンモーターでアシストするぞ加速バケモンでめっちゃ静か!安定性も最高!」みたいな車って出ないですか?待ってます。
あとデザインがちょっとロボロボしすぎてた感じが、なんかちょびっと「音楽性の違い」だったんですよね。いやカッコいいと思いますよ?でもなんかちょっとなぁ…みたいな。エアインテークって2021年にもなって要るのかな…
結局今回はご縁が無かったわけですが、熱効率もだいぶ上がってきているみたいですし、次の車では逆にバリバリのガソリン車に乗ることもあるかもしれません。未来のことは分かりませんが。
最後に
実は3月が誕生日だったりします。ということで、「ちょっと早めの自分への誕生日プレゼント!」でした。えへへ。
人は29歳に近づくと車を買うらしいです。ホントかよ。
20代のうちでテスラを買ったので、それなりに頑張った方なのではないでしょうか?えらいえらい。すごいねー。
親からは「前は中古のフィットだったのに、100倍の値段の車を買ったの! (意訳)」って煽られました今日このごろです。残念ながらあのフィットはそんなに安くはありませんでした。(10万円とかだったけど)
新車ってやつに乗るのがそもそも人生で初めてだったので、「あー新車の匂いーーー」ってひとり感動していたのは内緒です。
なにはともあれ、やっと「人権」を手に入れました。移動する自由が、ここにある!最高!
お腹が空いたらラーメンに行き、ドライブしたくなった時は首都高をくるくるまわる…そんなさりげない自由を謳歌して生きて行こうと思います。
更に最後に
車は手に入りましたが…助手席に可愛い女の子が居ないバグが直ってません!空から女の子が降ってこない!!!誰かデートに行きましょう!!!
あ、あと、この記事読んでテスラ買う人は、こちらから買ってね!(再掲)
オチがついたので今日はこのあたりで締めたいと思います。
おしまい。
*1:恐らくテスラの内部エンジン的には英語で思考していて、それをトランスレートしたあとに読み上げエンジンに投げてるんだと思う。今はちゃんと直ってるけど、テスラユーザーの中ではお決まりのネタだったらしい。